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原発の真実

書名:原発の真実
   知りたくないけれど知っておかねばならない
著者:小出 裕章
発行所:幻冬舎
発行年月日:2011/9/10
ページ:200頁
定価:952円+税

 この本は福島原発事故が起こった3月11日(金)から3日後、3月14日(火)からMBSラジオ「たね蒔きジャーナル」に小出裕章氏をゲストとして電話インタビューをほぼ毎日のように福島原発事故についての解説をまとめた本です。
政府、マスメディアの報道が全く信用出来ない中、唯一信じることのできる小出氏を起用した先見性は見事というしかない。マスメディアでは絶対出来なかったのではないかと思う。

 小出氏の言ったことは、次々と後から後から真実だと判ってくる。政府、マスメディア、特に解説者のウソが次々と判ってくるという流れで放送され、小出裕章氏のことが段々と世の中に知られるようになってきた。この「たね蒔きジャーナル」が放送しなかったら小出裕章氏も今のように知られなかったのでは。小出裕章氏を世に出した放送です。勿論情報不足で小出氏の推定、解説も間違っていることもあったが、それは適宜変更、修正を行っていた。

 MBSは関西のラジオ局で、関東東北では聞けなかったのですが、それを毎日放送後1時間程度で「YouTube」にアップされていた。放送された内容は膨大なものですが、そのエッセンスがまとめられた本です。

本書より
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これからどういきていくべきか、迷っている方々も多いかもしれません。今回の事故、ここまで原子力を許して来た責任がどこにあるのか、誰にあるのかを日本人の一人ひとりが考えながら、その責任に応じて食べ物からの被曝を受けるしかないと思います。

放射線に被曝するときに、ある基準値以上で危険でそれ以下は安全だということは絶対にありません。政府が言っているのは完全にウソです。そのウソに基づいて食品を野放しにすれば、子どもたちに基準値以下であれば何でも食べさせられてしまいます。