書名:南総里見白珠伝 紅無威おとめ組
著者:米村 圭伍
発行所:幻冬舎
発行年月日:2008/5/25
ページ:305頁
定価:1600円+税
南総里見八犬伝の著者滝沢馬琴がこの作品を書くに至ったのは実はこんな経験をしたことが裏にあったという話。という設定。
滝沢馬琴の若い頃のこととして馬琴。左七郎として登場する。それに松平定信の妹の女剣士・桔梗に陽気なかるわざの達人・小蝶、発明と無駄なお色気担当の萩乃の三人娘(紅無威おとめ組)が活躍する。時は松平定信が老中の世。田沼意次没落後、安房館山稲葉家を取りつぶすという策略を!
南総里見八犬伝の里見家の歴史がつぎつぎと明かされていく。そして稲葉家を取り巻く陰謀、登場人物、設定なども二重写しのようになっている。
娯楽ものとして気楽に読める。楽しい作品です。南総里見八犬伝の内容を知らなくても楽しめます。