書名:退屈姫君伝
著者:米村 圭伍
発行所:新潮社
発行年月日:2000/4/20
ページ:309頁
定価:1600円+税
陸奥磐内藩五十万石大名の末娘めだか姫が、四国の小藩、風見藩二万五千石大名の正室として嫁ぐ。殿とは仲睦まじく暮らしていたが、半年で殿は領国に。後を頼まれためだか姫は江戸の上屋敷で、退屈な暮らし。持ち前のいたずら心を発揮して屋敷を抜け出す。殿の弟に教えられた上屋敷の「六つの不思議」の謎解きに夢中となる。くノ一のお仙、長屋の住人、将軍家御庭番隠密などを巻き込みながら、面白い、おかしな騒動。そして田沼意次からかけられたお家一大事の難問。絶体絶命のピンチ!退屈をもてあますめだか姫の大騒動の顛末をおもしろおかしく綴っています。なかなか楽しい物語です。