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覘き小平次

書名:覘き小平次
著者:京極 夏彦
発行所:中央公論社
発行年月日:2002/9/25
ページ:413頁
定価:1900円+税

久々の京極夏彦です。おぞましい世界、おどろおどろしい世界などが得意の作家かな。
1803年(享和3年)に出版された山東京伝の読本『復讐奇談安積沼』です。この物語は、幽霊しか演じることのできない役者が、自分を殺した男と、裏切った妻を祟り殺すという怪奇談である。小平次は一日中押し入れたなに引きこもり、僅かな隙間から世間を覗いている売れない役者。妻のお塚はそんな亭主に愛想を尽かして毎日毎日悪態をついている。そんな時小平次の友人が怪談の幽霊役として奥州の興業に誘いに来た。しかしその興業の裏にはある仕掛けが施されていた。そして奥州に向かうのであるが。