書名:流転の海第一部
著者:宮本 輝
発行所:新潮社
発行年月日:1990/4/25
ページ:443頁
定価:590円+税
書名:地の星
流転の海第二部
著者:宮本 輝
発行所:新潮社
発行年月日:1992/11/25
ページ:427頁
定価:2100円+税
書名:血脈の火
流転の海第三部
著者:宮本 輝
発行所:新潮社
発行年月日:1996/9/15
ページ:443頁
定価:2100円+税
書名:天の夜曲
流転の海第四部
著者:宮本 輝
発行所:新潮社
発行年月日:2002/6/25
ページ:457頁
定価:2100円+税
書名:花の廻廊
流転の海第五部
著者:宮本 輝
発行所:新潮社
発行年月日:2007/7/30
ページ:397頁
定価:2100円+税
太平洋戦争の敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再興を図る。妻の房江に諦めていた子宝が授かった。熊吾50才の時であった。伸仁と名付けられた子供は小さく、虚弱なこどもだった。熊吾はこの子供が20才になるまでは絶対死なないと伸仁を溺愛する。戦後2年目から10年、この親子が過ごしてきた生き様を赤裸々に描いている。理不尽で我が儘で好色、根性と気合いだけは人一倍もっている。また商売のネタ探しは得意。商売が7,8合目まで上手くいくとたちまち興味を失って、また次のネタに飛びつくという奇妙な性格の熊吾。波瀾万丈の人生を妻の房江、伸仁を巻き込みながら必死に生き抜いていく。
宮本輝の自らの父と子を描くライフワーク現在「慈雨の音―流転の海 第六部」まで刊行されている。どこまで続くのか?何時終わるのか?判らない。でも早く次を書いて欲しい。読みたい本でです。
宮本輝/著
ミヤモト・テル
1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』等著書多数。