記事一覧

本に出会う

砂冥宮

書名:砂冥宮
著者:内田 康夫
発行所:実業之日本社
発行年月日:2009/3/25
ページ:304頁
定価:1600円+税

浅見光彦シリーズです。横須賀市秋谷、石川県内灘が舞台として登場してきます。事件の背景にどっかりと横たわる内灘闘争、これをしらない世代が多くなってしまった。そんな設定で、昔学生運動などがあった時に闘争の原点として内灘闘争があった。石川県の内灘砂丘に米軍の射撃場建設にまつわる反対運動、それは地元の主婦が一番に立ち上がった。そして外部からの支援に学生が参加する。しかし支援学生と地元との間に段々溝が出来てくる。その内外部の人間は出て行けと反対運動の中で分裂してしまう。そんな学生側に身を置いていた70代後半の3人が主役。