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焚き火の終わり

書名:焚き火の終わり(上)
著者:宮本 輝
発行所:集英社
発行年月日:1997/10/20
ページ:278頁
定価:1400円+税

書名:焚き火の終わり(下)
著者:宮本 輝
発行所:集英社
発行年月日:1997/10/20
ページ:246頁
定価:1400円+税

町田茂樹34歳、須川美花27歳。島根県の境港市の近くの日本海に面した岬にたつ家に暮らす須川美花。町田茂樹が初めてそこに訪れたのは美花が三歳の時。美花は祖母と母と暮らしていた。それから何年かおきに茂樹はそこを訪れていた。十五歳の時父から美花が茂樹の妹であることを告げられたの父が亡くなる少し前だった。美花と茂樹は異母異母兄妹だ。茂樹の妻が母が亡くなった。美花の母も祖母も亡くなって京都の呉服屋で働いていた。

係累をなくした異母兄妹はお互いに、自分たちの過去に興味を持ちだす。僅かな父母、祖父母知り合いなどを訪ねながら、少しずつ過去が明らかになってくる。「美花は本当に自分の妹だろうか」出生の秘密を探るうちに益々混乱してくる過去。ミステリー風に展開していく物語についつい引きこまれていく。