書名:山河在り(上)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:1999/11/15
ページ:418頁
定価:1900円+税
書名:山河在り(中)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:1999/12/15
ページ:408頁
定価:1900円+税
書名:山河在り(下)
著者:陳舜臣
発行所:講談社
発行年月日:2000/1/15
ページ:424頁
定価:1900円+税
華僑貿易商の一族として上海に生まれ日本で育った温世航は25歳の時に関東大震災に東京で遭う。未曾有の天災に、日本に留学していた温世航の仲間はそれぞれの道に進む。日中十五年戦争前夜を描く大河小説
孫文は中国全土統一を目指し、北伐を開始。中国国内でも孫文、国民党軍、関東軍、共産党軍、張作霖などがそれぞれの思惑で妖しく動きまくる。温世航は自分の一族の歴史をまとめるため、香港、上海を遍歴する。そして日中の動きの渦に巻き込まれていく。日中関係が悪化する中を一人の華僑の青年が、仲間、日本軍の要人、などと出会いながら、第三者的な視点で孫文の死、張作霖爆死事件、満州事変、上海事件、を眺めながら、歴史的事件を糧に一人の青年として成長を遂げていく物語。
登場人物と事件と思想的背景、本音と建て前が交差していて中々理解するのが難しい日中十五年戦争の海を漂ってしまったという感じです。