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軍師の門

書名:軍師の門(上)
著者:火坂 雅志
発行所:角川学芸出版
発行年月日:2008/11/10
ページ:438頁
定価:2000円+税

書名:軍師の門(下)
著者:火坂 雅志
発行所:角川学芸出版
発行年月日:2008/11/10
ページ:437頁
定価:2000円+税

中国、漢の高祖劉邦は張良、陳平という優れた2人の軍師を擁して天下を平定した。日本では豊臣秀吉に仕えた「二兵衛」として竹中半兵衛、黒田官兵衛が有名です。その2人が主人公の軍師の門という作品です。一人一人の作品は多く有りがますが、二人を比較した作品は初めてでは。竹中半兵衛は病弱なるがゆえにかなわぬ夢を秀吉に託し、若き日の小寺官兵衛は、軍師の理想像を求めて竹中半兵衛のもとを訪ねた。

半兵衛から「もっと悪くなれ」と言われたことに強い衝撃を受け、軍師の役目は軍略だけではないことに気付く。おのれの才知によって天下に名を残そうとする半兵衛と、軍師としての生き方を模索する官兵衛との間に「義」という絆が結ばれていく。 信長の死とともに官兵衛は「もっている知謀」によって秀吉からは遠ざけられてしまう。

官兵衛の功績にしては少ない報酬、それでも我慢の日々。秀吉の死後一世一代の天下取りに、九州全て平定してしまうという賭けに出るが、関ヶ原の戦いはたった一日で終わってしまった。志半ばで亡くなってしまった竹中半兵衛、黒田官兵衛の二人の軍師の生き様を描いています。