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ジーン・ワルツ

書名:ジーン・ワルツ
著者:海堂 尊
発行所:新潮社
発行年月日:2008/3/20
ページ:265頁
定価:1500円+税

桜宮市・東城大学医学部を卒業、東京・帝華大学に入局した32歳の美貌の産婦人科医曾根崎理恵助教、顕微鏡下体外受精のエキスパート。産婦人科医・理恵――人呼んでクール・ウィッチ(冷ややかな悪魔)。医者がヒトの生命を操ることは許されているのか?現代日本最大の医療問題に鋭くメスを入れる。

彼女の上司である清川吾郎准教授もその才能を認めている、理恵は大学での研究の他、廃業間近のマリアクリニックで五人の妊婦を診ている。年齢も境遇も異なる女たちはそれぞれの事情を抱えていた。生命の意味と尊厳、そして代理母出産という医療問題、倫理問題に挑む力作。現役医師である著者の現場からの鋭い観察眼、問題提起にはっとさせられる。医学の進歩と医療現場は別、そして現実とはずっと遅れている法整備。そんななか理恵は産婦人科医として究極の選択を迫られる。