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教室の亡霊

書名:教室の亡霊
著者:内田 康夫
発行所:中央公論新社
発行年月日:2010/2/10
ページ:382頁
定価:1700円+ 税

久々の浅見光彦です。深夜、中学校の教室で、かつてこの学校で教鞭を執っていた男が毒を飲んで死んでいた。黒板の前に横たわる男の死体のポケットには、新人女性教師の写真が入っていた。
臨時教員を経験して、念願の英語教員の梅原彩の元に警察がやって来た。臨時教員時代に教えていた中学校で男性教員が死んでいて、ポケットに彩と教員の写った写真が入っていた。その関係を疑ってやって来たようだ。そして調査によって自殺ではなく、殺人事件ということに。

モンスターペアレント、教師と父母の関係、教員採用試験不正問題(教育関係県会議員、教育委員会の幹部、校長などが絡んだ大がかりな)、新人、ベテラン教員のメンタルヘルス問題などを背景に浅見家の落ちこぼれ光彦が事件を解決していくストーリーです。