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庖丁人 轟桃次郎

書名:庖丁人 轟桃次郎
著者:鯨 統一郎
発行所:早川書房
発行年月日:2005/10/31
ページ:339頁
定価:1700円+ 税

女将福嶋彩乃が経営する小料理屋「ふく嶋」、伝説の庖丁人といわれた加賀善蔵は店の経営に専念して老舗料亭「加賀屋」を経営している。加賀屋は経営規模拡張のために「ふく嶋」を譲り渡せと、女将彩乃に迫っていた。小料理屋「ふく嶋」の庖丁人桃次郎は店舗の買収を目論む「加賀屋」と、店を賭けた料理対決に鎬を削っていた。加賀屋では7人の庖丁人を用意している。料理対決と殺人が交互に描かれていく。
罪のない善良な人々を殺害しておきながら、ぬくぬくと生き延びている殺人犯たちが、何者かに包丁で惨殺されるという奇怪な事件が続発していた…。それは「ふく嶋」に来た客の周辺だったりした。実直で腕の立つ庖丁人桃次郎が極悪非道の犯罪者たちを料理していくというブラックユーモア風の連作短編集。