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誰が日本をここまで不幸にしたか

書名:誰が日本をここまで不幸にしたか 佐高信の政経外科 13
著者:佐高 信
発行所:毎日新聞社
発行年月日:2011/1/30
ページ:268頁
定価:1500円+税

この本は民主党政権を主体に「誰が日本をここまで不幸にしたか」と元凶の10人を徹底的に弾劾している。
次の元凶10人にを上げています。
未熟:菅 直人、仙谷 由人、前原 誠司
老害:石原 慎太郎、渡邉 恒雄
無責任:安倍 晋三、鳩山 由紀夫、竹中 平蔵
愚鈍:田原 総一郎、塩野 七生

理念なき御都合主義、首相にもっともふさわしくない菅直人
権力を嗅ぎつける犬・仙谷由人
タカ派という名のバカ派・前原誠司
誰よりも証人喚問しなければならない竹中平蔵

と悪辣な口調が全編にあふれています。やっぱり佐高信は品がない。独断と偏見であるレッテルを貼るというのが好きという感じで、人の特徴的な欠点を突くことは旨い。また自分の納得できる味方であれば長所を見抜く目もある。ということは佐高の視点は商売(評論家)用の言動という感じもしないでもない。鋭く見抜いているところもあるが、ちょっと違うなと首をかしげたくなる感じのところもある。

また同業者の内部告発という感じも多い(佐高の人脈が広いからか)でも嫌われいる人には徹底的に嫌われている。東京都知事の猪瀬直樹などは嫌っている。これもやっぱり総花的の感がいがめない。もう少し絞って深く、辛辣な言葉ではなく普通の言葉で語ると信じてくれる人、支持者も増えると思うのだが。学生運動のアジテーターみたいな手法はいただけない。でもそれが無くなったら著者の存在価値が無くなってしまう?