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本に出会う

誰か

書名:誰か
著者:宮部 みゆき
発行所:実業之日本社
発行年月日:2003/11/25
ページ:379頁
定価:1524円+税

最近自転車の暴走で死亡事故が発生している。この本は少し先取りで暴走自転車がキーワードの一つになっている。大財閥「今多コンツェルン」会長の今多嘉親で、三郎は会長室直属のグループ広報室で記者兼編集者杉村三郎35歳、妻は会長の後妻の娘菜穂子。婿入りした訳ではないが、「逆玉の輿」であることに変わりなかった。

ある日、義父から奇妙な依頼を受ける。義父の個人運転手を長年務めてきた梶田信夫が自転車に轢き逃げされて命を落とした。残された二人の娘(聡美・梨子)は早く犯人を見つけるためにも父親の思い出を本に出したいと協力を依頼してきた。そんなことで三郎は梶田の人生をたどり直し始めた・・・・
著者のいつも調子の物語の展開についつい読み進んでしまう。なかなかの語り部だ。なかなか面白い。