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大阪府の歴史

書名:大阪府の歴史
著者:藤本 篤
発行所:山川出版社
発行年月日:1996/11/20
ページ:312頁

水の都・天下の台所大阪。大阪の歴史です。「江戸の八百八町」「京都の八百八寺」「浪華の八百八橋」と呼ばれてきましたが実際には元禄年間141、天保年間184、昭和50年に808を超えた。とのこと。ちなみに江戸には350ほど橋があったそうです。ほとんどが公儀橋、大阪は町人が作った橋ということで「八百八橋」と呼ばれたようです。「江戸の八百八町」については寛永年間300町、寛文年間674町、延享年間1678町だったそうです。「京都の八百八寺」については現在1,681寺のお寺があります。

大阪は石器時代から縄文、弥生、古墳時代、奈良、平安時代、鎌倉時代、室町時代、戦国時代、桃山時代、江戸時代、明治時代、大正時代、昭和と各時代に渡って特徴ある歴史が目白押しです。歴史の宝庫のような地域ですね。中世以降の天下の台所、大正昭和の初めまでの繁栄、どれも興味がある話題がいっぱいのところです。ただあまり知られていないのか京都奈良に隠されているところかなという気がします。この本を読んで足利尊氏の時代の河内、和泉、堺など。戦国時代の細川、山名の戦いなど結構大阪は戦場になった場所が多く、庶民はいろいろ迷惑を被ってきた。時代の動きが敏感に伝わってくるところという感じがします。この本は大阪府の歴史の概要という感じで纏められている。