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続 日本人が知ってはならない歴史

書名:続 日本人が知ってはならない歴史
著者:若狭 和朋
発行所:朱鳥社
発行年月日:2007/12/10
ページ:262頁
定価:1500円+税

「日本人が知ってはならない歴史」という題名は逆説的で「日本人が知らなくてはならない歴史」を意味を掛けた本です。ウラジオストック(浦塩)という名前はロシア語で「極東を征服せよ」という名前です。第二次世界大戦の敗戦にドイツはナチスに全部の罪を被せてしまいました。

ドイツ国民はナチスという悪魔の被害者という論理はいかにもドイツ的です。しかもドイツは国家的な謝罪も賠償もありえません。東西分裂という状況がドイツに味方をしました。西ドイツだけが責められるべきではないと。でも「ナチスという悪魔」は民主主義の選挙で選ばれた。国家社会主義ドイツ労働者党が第一党となって1933-1945政権を担当していた。国民の選んだ政権だったということは誰も言わない。(ドイツ人はどう答える?)

何も言わない。当たり前の話。当事者でないのに謝罪、損害賠償など出来るわけがない。自分たちは第三者として振る舞うのが普通では。戦争責任は償える話ではない。そんなこと誰も言わない。何故?

日本も戦争の責任は軍国主義者、特に戦犯と言われた人々に罪をきせて、自分たちは全く被害者としている人々、マスコミ(特に朝日新聞)などドイツと変わらない。ただ国際的アピールが下手だっただけ。でも当時戦争に反対していた国民はいたとしても極わずか?賛成した人たちが多数いたことを忘れてはいけない。

終戦まで成人で生きてきたお祖父さん、お祖母さんなどに当時の話を聞いたことある人ならば現在語られている日本の歴史がおかしいことが判る。でもそんな人は段々少なくなっている。この本はそんな意味でも読んでおきたい本です。