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太閤暗殺

書名:太閤暗殺
著者:岡田 秀文
発行所:光文社
発行年月日:2002/3/25
ページ:349頁
定価:1500円+税

伏見淀城に忍び込んで太閤を暗殺するというストーリー。豊臣秀吉の晩年、ようやく授かった我が子・お拾(秀頼)にすべて譲り渡したい。裸一貫から築き上げてきた秀吉もやっぱり一人の親。一時実の甥秀次を関白にして豊臣政権の後継者にと考えていたが、お拾の誕生によって大きく変わってきた。

段々秀次を疎ましく思い始めていた。秀次の側近木村常陸介は危機感を抱いて大盗賊・石川五右衛門に太閤の暗殺を依頼した。秀吉・お拾大事の石田三成、京都所司代前田玄以は防衛のためにいろいろと画策する。話の展開が小気味よい。またどんでん返しがつぎつぎと出てくる。一気に読んでしまう面白さまた肉親の少なかった秀吉は肉親を非常に大切にした人、でも秀次に対して非情と思える行い。一族全て皆殺し。この真相をユニークな推定をしている。何故秀次が殺されたのか?秀吉晩年の愚行か?この中で出てくる石川五右衛門は極悪非道の輩として描かれている。なかなか面白い作品です。