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刺客どくろ中納言 天下盗り最後の密謀

書名:刺客どくろ中納言 天下盗り最後の密謀
著者:岡田 秀文
発行所:幻冬舎
発行年月日:2013/4/25
ページ:326頁
定価:1500円+税

時は戦国時代豊臣秀吉の全国制覇がなろうとしていた時代。九州平定を終えて東国、東北平定に掛かろうとする時期、主人公は豊臣秀吉、徳川家康、北条氏直、伊達政宗、千利休、真田正幸でもなく、武将でもない行政官僚の冨田一白、外交官・富田一白が草(隠密)を介して耳にした「どくろ中納言」なる謎の符牒がこの物語の鍵になってくる。

秀吉が大名同士の私闘を禁じた惣無事令。奥州の地で伊達政宗が暴れ隣国(蘆名一族)を攻めたのと期を同じくして北条家が真田家の名胡桃城を攻め、城を乗っ取ってしまう。惣無事令に背いた北条氏を豊臣秀吉が大軍をもって引き起こされた「小田原合戦」。

真の勝利者は豊臣秀吉、徳川家康、北条氏直、伊達政宗、千利休か?小田原合戦がはじまっても伊達政宗は小田原に現れない。小田原合戦の鍵となる「伊達政宗遅延」それには深い深い陰謀が。行政官僚の冨田一白の視点から見た「小田原合戦」、展開が中々面白い。この小田原合戦では豊臣秀吉の勝利になるが、その後の展開に大きな陰謀が隠されている。楽しめる物語です。