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生きる力が湧いてくる! 仏のことば一日一話

書名:生きる力が湧いてくる! 仏のことば一日一話
著者:西村 惠信
発行所:PHP研究所
発行年月日:2006/4/24
ページ:217頁
定価:1200円+税

仏陀が弟子の質問にやさしく答えた「仏教経典」五千四十余巻。その中から著者が珠玉の言葉365句を厳選して、やさしくかみ砕いてエッセー風に解説している本です。膨大な仏教経典であるが、仏陀の教えは至って簡単なものと著者はいう。

「存在は縁によって成り立っている(縁起)、存在するものには実体がない(諸法無我)、すべてのものは変化して止まない(諸行無常)、そういう事実に無知(無明)であると、すべてが苦しみになる(一切皆苦)。だから早く無明から覚めて智慧(正見)を開くことだ」・・・ただそれだけです。と。
一、人間存在の苦悩。
二、苦悩克服の方法。
三、苦悩から解脱した世界の有り様。
四、生けるものたちの共存。
という四つの視点から仏陀の深い慈悲のことばは、人生を考え、生きる勇気をあたえてくれる本です。

珠玉の言葉(本書より)
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われわれは人間としてこの世に生を受け、今ここに生きているということについて、もっと深く思いを致さなければなるまい。そしてまた、遇い難き「仏のことば」をこの自分の耳で聴くことができるということも、深い「仏縁」として歓ばなければならないであろう。
もちろんそれぞれの人には、それぞれの出会い「縁」というものがある。・・・中略・・・そしてどんな出会いも、その人の人生を深く豊かにしたはずである。お互いはそれを深い「縁」と知るべきであり、「有り難き」ことと喜ぶべきではなかろうか。そういう意味で私は膨よかに与えられた「仏縁」を大事にし、日々歓びとして生きている。

犀の角のように、ただ独り歩め
努め励んで身に刺さった矢を抜け
自分こそが自分の主である
善い心には楽しみが伴う
執着を離れない人生は、すべて苦しみになる
人は互いに敬愛しなければならない
すべてのものは無常である
常に新来者のように謙虚であれ
迷いも悟りも心から生まれる
何ごとにも耐え忍ぶことが大切である
幸福は、いくら分け与えても減らない
謙虚な態度で師のもとに行け
心の清い人は、安らかである
今の一瞬を強く生きよ
信じることは道の元であり、功徳の母である
今まさになすべきことを熱心になせ、この者を一日賢者と言う
自己に勝つ者が最高の勝利者である
花で輪を作るように、人間として多くの善をなせ