書名:下天を謀る(上)
著者:安部 龍太郎
発行所:新潮社
発行年月日:2009/11/25
ページ:326頁
定価:1600円+税
書名:下天を謀る(下)
著者:安部 龍太郎
発行所:新潮社
発行年月日:2009/11/25
ページ:347頁
定価:1600円+税
時代は戦国時代、一般的に人気のない藤堂高虎を描いた本格歴史小説です。何しろ君主を7回も変えた。理由はいろいろあるが、関ヶ原の戦いの頃には西軍にも東軍にも顔が利く、また朝廷にもそんな人。
一番影響を与えた人は羽柴秀長と徳川家康。「その日を死に番と心得るべし」との覚悟で幾多の合戦を生き抜いた。秀吉を見限って出家を試みるが、徳川家康からの手紙で再び、下天を謀る決意を固め、その後の進退は天下万民のことを考えて行動する。武将としても優れていたが、城を築く築城技術、内政にも力を発揮する。徳川の世になっても外様としては破格の待遇を得て、明治維新まで藤堂家は続く。
安部龍太郎『下天を謀る(上・下)』|書評/対談|新潮社
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