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さらば銀行の光

書名:さらば銀行の光
著者:江上 剛
発行所:新潮社
発行年月日:2011/4/20
ページ:333頁
定価:1700円+税

この本は作者のひとつの自叙伝といった本かもしれない。モデルはみずほ銀行(旧第一勧業銀行)高度成長からバブルの崩壊、そして日債銀、長銀などが次々と市場から撤退せざるを得なかった。日本経済30年の中で銀行の動き、暴力団への融資や隠匿工作などで元頭取ら11人が逮捕され、元会長が自殺した総会屋融資事件など生々しい事件、不毛な派閥抗争、大蔵省接待、インサイダー取引、行内の腐敗などが横行する中、広報部次長上杉は善の人として描かれている。これが作者?ちょっとかっこよすぎ。