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オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史1

書名:オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史1
   2つの世界大戦と原爆投下
著者:オリバー・ストーン
発行所:早川書房
発行年月日:2013/5/15
ページ:370頁
定価:2000円+税

アメリカの「正史」の中に潜む矛盾を次々と暴いていく、第一次世界大戦、第二次世界大戦に対しておこなったアメリカの行動、アメリカの国際企業モルガン(銀行)を救うために第一次世界大戦へ参入、大企業(GM、フォード、IBMなど)によるナチスへの資金援助、ラテンアメリカ諸国、東南アジア諸国への軍事援助、軍事攻撃の裏事情、米国に都合の悪い過去をあぶり出している。

米国では原爆投下は戦争の早期終結のためとして正当化されている。しかし「広島と長崎への原爆投下が必要なかった」と言い切る。原爆がなくても日本は降伏寸前だった。これを知りながらソ連との主導権争い為にバーンズ国務長官、トルーマン大統領が決断した。興味ある話題が次々と暴露されている。

オリバー・ストーンが本シリーズ(全3巻)で明かすアメリカの衝撃の素顔とは……
・軍事的には日本への原爆投下はまったく不要だった。
・何度も訪れた核戦争の危機はアメリカが引き金を引いた。
・アメリカ大統領は合衆国憲法と国際法違反の常習者。
・イスラム原理主義者に資金と武器を与え続け、9・11の原因を作った。
・冷戦を世界にもたらしたのはアメリカの責任である。