情報社会におけるライフスタイルの考察
テーマ「情報社会におけるライフスタイルの考察」 徳田容子
タイトル=life
「高齢者の場合」
この学級の一年目に「高齢社会とパソコン通信」というテーマで、高齢者にこそパ
ソコンは必要な道具だと結論づけたのですが、最近少し疑問を持ち出しました。
今年、少し体調を崩して考えてみると、圧倒的に運動量が減っているのに気づきま
した。といって、今さらパソコンいじりは止められない中毒気味です。
最近、高齢者の場合、情報を得ることに主眼を置くことより、路上観察とか地域情
報の発信者たるべきではないか、などと考えています。
「女性の場合」
私も先日の「女性のためのネットワーキング・フェア」に行ってきました。
「パソコンを使って在宅勤務」というイベントステージは、女性たちであふれてい
ました。私は次のステージを待っていたので、途中からしか聞けませんでしたが、よ
うするに豊かな時代の贅沢な内職かなと感じました。
実際、投資した分と仕事量、収入がペイするのかな? また、結局は派遣社員の道
を選ぶ人が多いのでは・・・等々、このあたりは奥山さんにいろいろ内情を教えてい
ただけると有り難いのですが。
その他に、インターネットショッピングの経験談、仕事以外の生活にインターネッ
トにおける情報をどのくらい活用しているか、など。
アンケート形式で、ご意見をいただきたいと思っています。今、アンケート項目を
作成するために、雑誌や本をあさっていますが、似たりよったりの記事ばかりで、少
々困っています。せめて、この学級では、独自の発想が生まれることを期待していま
す。
「情報社会におけるライフスタイルの考察」(1)
1、仕事以外でパソコンを使う場合、どんなことがお薦めですか。
コミュニケーションの道具として、という人が圧倒的に多いようです。他には、
年賀状、住所録という一般的な使い方。むしろ、藤田さんのように、(介護しながら)
という人の方がCD−ROMで美術館巡りやショッピング、ご自分のホームページに
よる積極的な活動と、パソコンをフルに活用しているのを面白く感じました。
2、電子メールを家族間で、使用されている方はいますか。
思ったより少ないですね。共働きの福田さん、矢田さんが夫婦間で使用されている
のは、必要に迫られてでしょうね。私個人の考えですが、娘世代(20代)は、モバ
イルコンピューターが安くなったので、欲しがっています。電子手帳や家計簿も使用
出来るということで。ただし、携帯電話のように、即効性がない、繋いでも未読がな
いともったいないと言います。
その辺が改良されると、家族間でも圧倒的に増える気がします。
3、インターネットを使用するようになって、生活は変化しましたか。
自分の世界が広がったという人が圧倒的に多い、それは漫然とHPを見たり、ショ
ピングに利用したりする人より、コミュニケーションの場として活用しているという
ことでしょう。
反面、メールが増えすぎて大変。私も含めて睡眠不足になった人も多いようです。
4、一昨年の秋(学級が始まった)頃に比べ、情報化は、あなたの予想の方向へ、
進んでいますか。
民間では概ね進んでいる、行政が遅れているというご意見は頷けました。
同時に使える人と、そうでない人との二極分化が進むとの意見も多かったです。
飯牟礼さんが区のホームページは増えたけれど、MLは普及しなかったというのも、
行政の体質を表しているようで、興味深いものです。
「情報社会におけるライフスタイルの考察」(2)
1、家族が皆、電子メールが使えたら、家族のコミュニケーションは深くなると思
いますか。
想像以上に意見が分かれました。インターネット利用などでは、先端を行っている
と思われる学級生の多くが、フェイストゥフェイスに勝るものはないという意見を、
興味深く読みました。
2、あなたがメーリングリストに参加する場合、何か基準はありますか。
多くは、自分にとってメリットがあるか、という有田さんの意見に集約出来るでし
ょうか。私自身もアッという間に、これまでの生活では作りようもない魅力的な人間
関係を得た気がしています。
小山さんの言われた、遠い親戚より近い他人+ネット縁ですね。
3、高齢者がパソコン操作を取得したいといったら、取得に費やす時間と費用に見
合うだけの価値があると思いますか。
ほとんどの方が、「ある」と言われたのには、力強く感じました。
老人会などに行きたくないシニアにとって、魅力ある世界と思っていました。自信
を持って人にも進め、取得のお手伝いが出来るようになりたいと思っています。
4、日本のシニアネットは、なかなかアメリカの様に広がらないのは、どこに原因
があると思いますか。
杉井さんの回答で、必ずしもアメリカでも広がっている訳ではないとのこと。
また、石田さんの若者らしい忌憚ないご意見、それに反論の有田さんの意見、この
学級らしくて興味深いものでした。
また、梅原さんの日本とアメリカの文化の相違論も、面白く感じました。
それにしても、一つの意見に流されることなく、皆それぞれ自分の考えをしっかり
表明される所に、学級生の質の高さを感じます。
私には、とても新鮮で刺激的な一年でした。あらためてお礼申しあげます。
徳田容子