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アメリカマルチメディア教育事情

Shaw E. Pender 著
川村史記 訳

実教出版株式会社

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【講座】

アメリカにおけるマルチメデア教育の現状を、ジェット推進研究
所のマルチメディア研究員が調査資料に基づいて紹介しつつCD
−ROM教材開発のプロセスを体系的に解説しています。

当時のジェット推進研究所の研究員 Shaw E. Pender氏と訳者・
川村史記が話し合いを重ねながら出版しました。

  パソコンは教え方の改善に努める教師を、さまざまな方法でサポートできます。将来享受できる利点には、以下に示す2つのカテゴリーがあります。
 (1) 教師個人の生産性向上:授業時間に負担をかける反復の多い授業内容とか教務の削減に役立つソフトウェアツールを、教師へ提供することで、教師個々人の生産性が向上します。日常的なペーパーワークは、多種多様なソフトウェアツール、すなわち、ワードプロセッサ・スプレッドシート・データベース管理ツールキット等によって自動化でき、学校の管理・運営上の雑事にあまり時間をかけずにすむため、教師は負荷から解放され、より多くの時間を、児童生徒たちと共に過せるようになります。
 (2) 授業の生産性向上:ドリル練習、作文能力、課題解決能力、論理数学や科学的な概念理解力の向上、科学や数学や社会調査のシミュレーション、データ処理、汎用目的の技術開発、ビジネスや職業訓練用の技術開発、就学機会が与えられていない児童生徒層へのアクセス、遠隔の地にいる教師や児童生徒へのアクセス、個別学習・協同学習・テスト・採点等々も含め、児童生徒たちへ課題を提示するための柔軟で新しい手法が教師へ提供されることで、授業の生産性が向上します。児童生徒の解答をコンピュータ上で採点することはまた、教師に別のメリットをもたらします。授業に対する反応をチェックすることにより、担当教師は、これを評価することができます。たとえば、ある授業のあるテーマに対する理解が、大部分の児童生徒に浸透しているかどうかを判別できれば、よりよい成果に結び付くよう、授業過程を調整できます。この種のフィードバックは、より高いレベルの学習および理解をめざして授業の最適化に取り組む教師を、サポートします。