[BOOKS


絵で見てわかる
はじめてのインターネット


川村史記 著
 
株式会社池田書店

【講座】

小・中学校の教材として使えるように考えて出版した書籍です。


 米国の現状とは比較にならないものの、日本でも、家庭へのパソコン導入に弾みがついてきました。コンピュータが技術者の専用ツールであった時代は過ぎ、一般の人々が日常の生活の中で日常ツールとしてこれを使うようになっています。少しおおげさないい方ですが、これは先端技術がようやく技術者の手を離れ、文化へと変身してきたなによりの証拠だといえます。
 とはいえ、まだまだパソコンにこわごわ壊しているという人々が多いというのも実状です。ましてや、パソコン通信とか、インターネットの活用などというと、多くの人々がしりごみしてしまいます。 こうした消極姿勢に終始する人々の多くは「コンピュータのことはよくわからない」とか「インターネットなんてなんのことやら」とか、現代の道具や先端技術に対する一種の締めと畏敬の念を口にする場合が多いようです。
 しかし、よく考えてみると、どこの家庭にもあるテレビにしろ、オーディオ機器にしろ、自動炊飯器にしろ、一体全体、使用している人の何人がそのシステム梼造を理論的に理解して使っているでしようか。かくいう筆者もよくわからずに使っています。
 しかし、そうしたことを理解していないからといって、家電機器を使うことにはなんのさしさわりもありません。おそらく、パソコンの利用にしても、パソコンを介したインターネットの利用にしても、これと同じことがいえるのではないでしょうか。つまり、道具として便利に利用できれば、大半の人々にとっては、それでよいではないかということです。
 本書は、このような視点に立ち、インターネットの成り立ちや機能のあらましを平易な文と多くのイラストで秩説しました。一番知って欲しいことは、この本を読んでくださる読者の一人一人がインターネットに参加することで、これまでの社会の在り方が大きく変わるというこです。そして、なぜそのような変革が起こるのかについても、さまざまな視点から考えるヒントを提供することに努めました。この本がみなさんの先端技術アレルギーを取り除く一助となれば幸いです