◆北海道 苫小牧~門別

 平成28年10月27日

発電所近くの護岸で車内泊した
午前4時に目覚め、勇払埠頭の様子を伺いに行った

港には迷彩色のカバーに包まれた車両がたくさん止まっている

その中の何台かは戦車
カバーに包まれてはいるがキャタピラーと付き出た大砲がみえる

本物の戦車って初めて見た

昨日、右側に停泊していた貨物船は出港し、大きく釣り場は拡がっていた

48番に釣り座を構えサビキ仕掛けを足元に落としてゆく

その時、若い警備員がやって来て「申し訳ありません。まもなく船が停泊し車両搬入しますので---」と移動を求められる

自衛隊関係の作業なんだろう
そそくさと竿を仕舞い、ぐるりと回ってフェリー乗場側に向かった

風もなく暖かな日射しが降り注ぐ公園がある
その角で竿を出してみた(赤ポスト)


埠頭ではないので深くもなく底がとりやすい。

足元にサビキ仕掛けを落とし込みゴソゴソしていたら室蘭ナンバーの車がやって来た

サビキ仕掛けを回収
なんの感触も無かったが一番下のハリに銀色に輝くサカナが付いている!

何じゃコイツ?


その時、室蘭ナンバーの車のドアが開き「何が釣れたんですか?」とおっちゃんがやって来た

「へぇサヨリですか!」

サヨリ…?

サビキ釣りをしない私はサヨリを釣った事はない
が、どう見てもサヨリなんかじゃない

顎は出ていないし、胴体も完全な筒状
顔はダイナンウミヘビ見たいだけど長くはなく30cmほど。
尾鰭は二股に分かれた不思議なサカナ

珍魚マニアにはうれしい一匹

サヨリと思い込んでいるおっちゃんも竿を出した。

のっけからオイラの仕掛けに絡ませる

そんなおっちゃんを避けるかのように竿を仕舞い予定とおり次なる目的地フィパップ海岸に向かった。



1時間は走っただろうか、午前10時 朝飯を道の駅で食べようと鵡川ICを出る。

寂れた町のメインストリートでシシャモを干すおばちゃんに道の駅を尋ね、辿り着いたレストランは11時開店

トホホ…朝飯にありつけず再移動。


日高に入ると…

こんな牛や


こんな馬が
牧草を食む北海道らしい光景が広がる

そんな牧場のすぐ裏に釣り場がある

閑散とした集落を抜けフィパップ海岸に出る
先般の台風で崩れたテトラや道の復旧工事が行われていて、テトラが切れている砂浜が唯一のポイントのようだ

確かにイカゴロの袋が落ちていたし、釣れそうな雰囲気はあるが潮が濁っており、正面からの風も恐ろしい

てな事でフィパップ海岸は諦めた

次に向かったのはカモメ舞う門別漁港

右側の波止に釣り人が見える

内側でチカを釣っている
防波堤から外に向かって投げ釣りをしている釣り人も居る

ここなら背の高い防波堤が暴風を遮ってくれる

梯子のあるポイントに釣り座を構え、竿を出した

ここでの狙いはウーパールーパーみたいなクサウオ

名前はクサウオだけど臭くもなくかわいい目をしたフウセンウオやオオカミウオみたいな北のサカナ

遊動仕掛けにイソメを付けてフルキャスト
底は砂で根掛かりの心配は全くない

その遠投していた一投目の竿が当たったようだ。

重みはある。でもファイトしない。

海面に姿を出したのはウーパールーパー!

のっけから釣れたっ!!!

見よ。このつぶらな瞳


こんなサカナ釣って喜ぶ釣り人は私ぐらいかな?

だって内地じゃ釣れない珍魚だもん

その後ネット付きイカゴロ仕掛けに付けたサンマの切り身に一回り大きな35cmのクサウオ

内向きのサビキは前無反応で、投げ釣りの方もマツカワ、カジカ、コマイの期待は感じられず14時前に撤収

勇払へ戻り今夜の宿【ビジネスホテルはちのへ】で荷をといた
 
一眠りして苫小牧市内へ食事と明日のエサを仕入れに行く

夕食は大阪名物とメニューに掲げられたかすうどん
北海道で食うかすうどんは腹が減っていた事を差し引いても大阪のんより旨い!

その夜は久々のふとんホテルで眠る
風呂は共同風呂。されど誰も居ない
 

その理由は只今、日ハムと広島の日本シリーズの真っ最中

北海道中の人がテレビを見ていて5・6人入れる湯船は貸切状態

あぁ極楽、極楽。

明日に備え早目にミンミン



つづく