◆北海道 大樹町晩成海岸

 平成28年10月30日

温泉のテラスから北海道の大きな海が見える

宿の裏で釣りが出来るロケーションとヨードの温泉が旅の疲れを癒してくれて素泊まり3000円とは安い

午前6時二階すずらんの間を出て浜に出た

でっかい太陽が昇っている

今まで多くの日の出を見てきているが、ここの日の出のスケールの大きなこと!大きなこと!


オレンジに染まる大空が今日の快晴を約束している

日曜日の浜にはずらっとアキアジ釣りの竿が並んでいるが階段下は空いている

モノグサ釣り師にはベストなポイント

クロガシラカレイを釣った仕掛けの先針が鈍いのでマツカワ用に自作した銀フロートにレインボースカートを巻いた16号セイゴ針に交換してサンマを装着

枝針には死んでだら~んとしたイソメを刺し、夜明けの太陽に向かってフルキャスト

風も波もない北太平洋、この夏、三度の台風に襲われたこのエリアでこの快晴って奇跡のよう

二本目はイソメオンリーで右側の潮目にピンポイントキャスト

最初に穂先を揺らしのはその右側の竿

ちょっとした重みで釣れて来たのは_____?

なんだコイツは?

ギンポみたいだけどギンポじゃない

北海道2匹目の魚種不明魚(帰宅後魚名判明:ナガガジと言う北の魚)

ちなみにこの魚、生命力が物凄く、空のバケツに一時間入れていてもグネグネ元気

コイツを写真に撮り終えてもう一本の竿を見ると竿がズレている

竿尻が動いて砂地に筋ができている

こりゃ来てる!

竿を手にしてリールを巻くとけっこうな手応え

こりゃ来たかな?マツカワ!

底へ潜るこの感じ

フロート仕掛けのサンマ餌

大物マツカワしか考えられない!

海面を割って波に乗せ浜にずりあげたのはなんとドデカイ40cmのカジカ!

こんな砂浜にカジカがいるんだ

マツカワじゃなかったけどコイツも釣りたかった

このブサイクな顔サイコー

札幌に戻ったらカジカ汁が食えるぞー!

イカゴロ仕掛けも用意してキャストするが仕掛けの抵抗が大きく30m位しか投げられない

その仕掛けで何か釣ったかどうか覚えていないが、遊動仕掛けのサンマ餌にはこんな小さなカジカが3匹

イソメ餌にはコマイが3匹

11時に広尾の方へ移動しようと話しがまとまりラストのサンマ餌フルキャスト

その竿が三脚の上でキュンキュン当たった!

上がってきたのは今まで釣ってきたなかで一番大きなコマイ35cm。

サビキでもイソメでもサンマでも釣れるコマイって釣れてもそれほどうれしくなくなってきた

風も波もない暖かな晩成の浜に別れを告げ襟裳岬方面にハンドルを回した

この最高の気象条件でマツカワを狙えることなんてそうそう無いのは分かっている

でも4日連続の釣りと移動、二日は車中泊

タフな私も少々疲れてきた

南に向かっていたのを急遽北へUターン

ここから手稲まで4時間はかかる

今から昼メシ食って、釣りして、帰ったら夜中になってしまう

カジカ汁の用意もせなあかんし、こりゃ洋一っあん宅へ帰還だ

忠類のレストランで海鮮ラーメンを食べたら一気に眠たくなって洋一っあんに運転を代わってもらい、私は助手席で夢の中

うつらうつら車外を見ると雪に覆われた所にいる

【トマム】の標識を見て納得

太平洋側はあれだけポカポカ陽気だったのに内陸部は完全に冬模様

北海道はやっぱりデカイ

札樽道に入ったSAで運転を代わり、洋一っあんはスカパーオンデマンドでコンサドーレのゲームを観戦

晩ごはんの用意のためSEIYUに寄って、大根や白菜等カジカ汁の具材を買って洋一っあん宅に着いた頃はしっかり夜だった

シシャモは素焼き、ニシンは塩を軽く振って焼いた

カジカとコマイ、クロソイをぶつ切り、鍋にぶちこむ

シシャモの素焼きは予想通りの味

(実はこちらに来る前に自宅近所のアピタで鵡川産の生シシャモが売っていて思わず購入。初めて食べたそれは干したものより断然柔らかくジューシーでビックリ!お値段もビックリ)
そんなシシャモより私の舌を驚かせたのはニシンの塩焼き

過去にも食べた事あるけど、自分で釣って食べてみるとまた格段に旨し

思わず参りました!と釧路のはぐれニシンにお詫びいたしました

次にカジカ汁のカジカにかぶりつく

なんじゃぁ!?この腰のある食感!
噛めば弾力があり魚じゃないよう

綺麗に洗ったミノがこれまた美味すぎ!
ブサイクな魚ほど美味しいものだと再確認できた

コマイの身はタラをイメージしていたが正直イマイチ
ただ、ぽん酢を振りかけただけの白子がこれまた絶品!

このクリーミな甘味はまさにタラの白子

いずれも今朝釣り上げたばかりの新鮮な魚

旨くない訳などない!

つづく