◆秋田県にかほ象潟

 平成29年12月19日

「酒田北港はまだ無理ですね。今は、象潟から本荘の間で釣れてますよ」上州屋のお姉さんが教えてくれた

自宅から500km 7時間かけて来たここは山形県酒田市

これより先、秋田の釣り場までに大きな釣具店はない

情報を仕入れ、支払いをして「おおきにおおきに」と挨拶をしたらお姉さんが「あれ?関西の人ですか」とビックリ

そうでんがな ここまで来ましてん

この時期にしか釣れへん秋田県の県魚―――ハタハタを釣りに!

秋田の神なる魚・鰰

雷が轟き、海時化る初冬に深海から浅場に大挙押し寄せるハタハタ

そいつを少しばかり釣ってみよう
そう北海道でシシャモやニシンを釣った延長線に今回のハタハタ釣りがあった

ただこの魚、御多分にもれず気まぐれ回遊魚

初冬12月の2週間ばかりが釣期らしいが、昨日釣れていても今日はダメっていう例のパターンが多い

いつものように1年以上前から情報を収集し、この日に決行と相成った

早速、国道7号線から外れ、予定通り象潟漁港から調査に向かった

釣りをしてる人達が見えるがそこまでの道がわからない

どうなってんだこの漁港?

ぐるっと回って何とかポイントにつくとびっくり仰天の大嵐海

これが普通なのか?

そんな中、3人の釣り人が波止の上で竿を振っている

バケツを覗くとそこにはハタハタが入ってるじゃないか

おっと、先端の人がハタハタを釣り上げた

初めて見る 生きたハタハタ

上州屋の情報と私の予想が見事に的中!

これは私も竿を出さなあかんでしょう

車に戻りウェーダーを履き、3号磯竿にリールを装着
目出しスエットを被って荒れ狂う波止に向かった

途中、釣り終えた人とすれ違う

「こんにちはー。どうでした?」

「先端だけ釣れて♯§*」
でたぁ~リアル秋田弁


教えてもらった先端のポイントは人が入っているので手前に釣り座を構えた

15号オモリを付けたハタハタ仕掛けを足元に落とす

あれっ?けっこう浅い
しゃくると6本針仕掛けの上部が飛び出す

二投目は竿2本分先に投げ入れた

ん? 何? のっけから根掛かり?
仕掛けを結び直しリスタート

ん? 何? またも根掛かり?
こりゃアカン

餌が不要で安上がりな釣りだと思っていたらなんたる事

一度のロスで400円の損失
趣味の釣りに費用相対持ち込むのはタブーやけど、こりゃあきまへんで

ものの15分で3セットロス

さらに難儀なのは頭から降りかかる大波
かけあがるうねりは足元をすくう

ウェーダーを着ていてももう無理

「満潮が近づいて、これ以上は危険」と先端の釣り人が竿を納め引き上げた

命あっての釣り 私もそそくさ撤収
何もできなかった,,,,

しかし、ここでハタハタを確認出来た事がその後につながる


閉店間際の寂れた釣具店で激安ハタハタ仕掛けと15号オモリを補充し、本命・本荘マリーナへ下見に行く

車横付けの広々としたポイント
象潟で根掛かりの原因となっていたブイネットは無い

すでに場所取りか、数台の車が海に向かって停車している

風はあるが象潟のような爆風じゃない

決定 明日はここで釣ろう

で、釣れなかったら、今日ハタハタの姿を拝めた象潟へ向かおう

急きょ予約した越後本荘駅前のホテルに向かい、18時に荷を解く

その夜、きりたんぽ鍋で秋田をちょっぴり味わい
21時半には眠りに落ちた

→ Part2へつづく