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TOCHIGI

遠雷が関東平野に轟く梅雨さ中

いろは坂を登るレガシーは

乾いた音をたててアスファルトを蹴っていた

赤い鳥居をくぐると

朝靄の薄絹を纏った中禅寺湖があらわれる

張りつめた冷たい空気と溢れる鳥の声

朝陽にきらめく奥日光の新緑

ここは日本なんだろうか?

男体山に向かってキャストしたスプーンは

天使の輪っかを幾重も作くり湖底へ落ちてゆく
 
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