空中華僑


 山の草原を一隻の木造の船が空中に浮かびながら滑るように進んでいる。
わたしはその船に乗っている。
その船はわたしの家でもある。
船の中の部屋は和風木造建築の家と同じような造りになっている。

 わたしは朝鮮の民族衣装のような服を着て、船の窓から外の景色を眺めていた。
 順調に進んでいたが突然船が傾いて動かなくなった。
わたしは父、弟と一緒に船が動かなくなった原因を調べ始めた。
がわたしは船の構造を知らないので調べても解るはずがなかった。

 そうしているといつの間にか上が白くて下が赤色の巫女装束のような服を着た
青い髪の毛の女の子がわたしのそばにした。
その女の子には見覚えがなくて、誰なのか解らない。
 その女の子はわたしを見つめながら近くの戸を指さした。
父と弟は原因を調べるのに夢中で女の子には気付いていないようだった。
わたしが女の子が指さした戸を開けると、中の部屋には壁から出た縄があった。
 その縄を動かなくなるまで引っ張ってみた。
すると傾いていた船が起き上がって、さっきと同じように動き出すではないか。
わたしが部屋に戻ると先ほど指さして教えてくれた女の子はいなくなっていた。
原因を調べていた父と弟も船が動き出したのでその場を離れていた。

 しばらくしてわたしは隣の部屋に移り、その部屋の押し入れの戸を開けた。
中には大きな木の箱がある。
わたしはその木の箱を開けてみた。
箱の中には女の子が入っていた。
その女の子はさっき教えてくれた女の子だった。
女の子の上には花等が飾りつけされていた。
女の子に触れてみると既に死んるようで硬くなっていた。
当然ぴくりとも動かなかった。
彼女の眠りを妨げてはいけないと思い、わたしは棺を元通りに閉めた。

 その後わたしはあることに大して不安を感じた。
家を始動させたのが自分ということは誰も操縦していないのではないかと。
急いで操縦室のあると思われる場所へ向かった。

END



あとがき


この夢は場面が3つある夢でした。
最初のは車を運転していつも通勤している道を通ったはずが
なぜか全然違う所に行ってしまっていました。
その次は夜の繁華街で車が混雑している歩道がない道を歩いていました。
その2つはただそれだけしか覚えていません。
 で最後のがこの話でした。

 あるページでこの夢の話をしたら、
女の子が途中で死んでしまいますので、多少心配になったかも知れませんが、
役割を果たした後で死んでいますので、それほど心配することは無いかと思います。
 実際に誰かに助けてもらったとして、その人にそれ以上、依存しないように
しなければならない、という気持ちの現れだと思ってくれればいいです。
と言われました。
 ぼくの解釈では女の子はそれより前に死んでいて、教えてくれたのは
幽霊だったと思っていましたが、幽霊という感じはありませんでした。
 役目を果たして死ぬという場面は夢のつばさで2番目に見た
エンディングでありましたから、この点も夢のつばさに似ているのかなと思います。
 この夢に登場した女の子は今は亡きァルコムショップにあったらしい
巫女アルチェムに似ていました。
その絵は当時ファルコムショップ店員だった真オーゼさんが描かれたものです。
現在真オーゼさんのページの隠しページに別バージョンがあります。



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