ザ・スズナリ 4/16〜4/18
「清水宏のサタデーナイトライブ16〜やる気マンマン男参上!!!」
4/17(土)観劇。座席 F-9(招待)
作・演出 清水宏【オープニング】
“やる気マンマン男”清水宏が登場し、手拍子によって客席の温度を上げる。(手拍子だけで客の集中力を自分に向ける+笑える空気を作り出す。経験から生まれた技術なのか初っぱなから感心してしまう。と同時にそのテンションの高さに圧倒される)そして、やる気マンマン男がイラクに人質を助けに行く話(日本人3人が人質にされた直後の時事ネタだけど、ちょうど前日に解放されちゃったのでバッドタイミング・・・)が展開される。
【冒険トーク(=ルポルタージュ・トーク)ニューヨーク編】
ニューヨークに行き、スタンダップコメディの店でステージに立つ実体験を披露。相手がどんな気持ちかをアメリカ人=日本人、清水宏=イラン人って構図で解りやすく説明するところなど、構成力の凄さにも感心。天才かもって思ってしまった。
【シンバル漫談】
オチのところでシンバルを鳴らす清水宏の18番(らしい)。
【バケラッタ】
「おばけのQ太郎」に登場する弟の“O次郎”がキャバクラで飲んでいる・・・って展開。“O次郎”本人なのか“O次郎”役の俳優(声優)なのかは不明。昔は聞きなれた「バケラッタ」のセリフを知る人は少なくなってしまった・・・そんな過去の栄光を引きずりながら生きる脇役の悲しき姿。
【名古屋まで大人一枚】
名古屋までの切符を窓口で買おうとするが、窓口の業務員(駅員)の対応はめちゃくちゃ・・・。七転八倒する男の話。
【映画の予告編】
「ゾンビの寅さん」「田中邦衛の西部劇」架空の映画の予告編を一人で見せる。
【福山】
自分中心な福山雅治を演じる清水宏。可もなし不可もなし。
【砂の器】
ゲスト柳岡香里(山の手事情社で一緒だったらしい。実は清水宏が山の手事情社にいた事すら知らなかった・・・)
テレビドラマのラストシーンを二人の掛け合いで・・・でも物語はどんどん変な方向へ進んでしまう・・・。
【一人スペクトラドラマ「24分」】
アメリカのテレビドラマ「24-TWENTYFOUR-」を24分で見せる。本物の方は予告編だけで本編は観た事ないが、むちゃくちゃおもしろい。ただ、リアルタイムで24分ではなかったらしい・・・。初めて観る清水宏のソロライブである。以前ナイロン100℃の『ロンドン→パリ→東京』に客演していた時は、そのうるささ(五月蝿いって書いた方がイメージか)以外、記憶に残っていなかった。その後、飲み会で同席する機会があったのだが、ひたすら熱く“笑い”について語っていたのを思い出す。しかし、騒がしいイメージだけが残っていて、熱く語っていた内容は記憶に残っていない・・・。このように肝心の事よりウルサイ、サワガシイって事しか印象に残っていなかったので、どうもソロライブに足を運ぶ気になれなかったのである。
で、興味が沸いたきっかけになったのは、カムカム・ミニキーナの『黒船来襲』を観てからである。カタコトの日本語を話す日本びいきのアメリカ人の役であったが、清水宏が醸し出すパワーが芝居を引っぱっていたと言っても過言ではなかった。非常に好感を持ってしまった。その後続いて、故林広志prd.『絹4』に出演する事を聞きつけ、清水宏観たさに観劇したみた。その時演じたのは、何かの会でスピーチに立つ、ウルトラセブンに登場するカプセル怪獣ミクラス。祝辞のはずが本音をしゃべりだす。怪獣の世界に、プロレス団体をリンクさせる。その見事なまでに作り上げた世界観に感心してしまった。いや、感心って言うか、むちゃくちゃ面白かったのである。観客を何かの会の参加者に見立ててリアルな会話を作りだす。奇妙に笑っている客には「何がおかしいんだ」と突っ込む。その作り方のうまさに感激してしまった。
そして、やっと観た今回のソロライブで、その素晴しさ・才能にやっと気付いた訳である。って遅すぎだって。作品も素晴しいが、清水宏の取り組む姿勢にベタ惚れである。“笑い”に対してこんなに必死に正面からぶつかっている人間が他にいるのだろうか。暑苦しい人間だとばかり思っていたが、自分の見る目のなさに大いに反省である。まさに隠れた逸材である。まじで。あのパワーは人を幸せに出来る。生活に疲れた時には“清水宏”をお勧めしたい。ホント素晴らしいんだから。
ただ、ソロライブを観るのは初めてなので大絶賛しているが、ずーと同じパターンでは飽きるかもしれない。まぁ、笑いに厳しい清水宏の事だからきっと毎回趣向が違うのでしょう。と高く評価。今後の活躍を大いに期待したい。
作・演出 タニノクロウ申し訳ありません。まだ書けていません。