2005年6月はこの1公演

 


猫のホテルプレゼンツ 表現・さわやか
「おんなのこのキモチ」

下北沢駅前劇場 6/22〜6/27
6/25(土)マチネ観劇。座席 F-4(招待)

作・演出 池田鉄洋

 当日パンフに“ご注意”として書かれてあった如く「ストーリーはありそでなさそですがちょっとあります」な公演であった。前回は、そこそこにストーリーはあったと記憶するが、今回はほんの「申し訳程度」と、これも当日パンフに書かれてあったお言葉を拝借。まぁ、前作と比べるとコント集的な要素が強まっていたのは確か。だからと言って文句を言っている訳ではないので、お間違いなきように。

 適当に列挙すると
1)日本の勝利を夢見て出兵する国広さん(池田鉄洋)を見送る女学生達の話。
2)アメリになる事を夢見る丹波クリス(佐藤真弓)。クリスが勤める「アンダーフォレスト」はミシュランに星三つを夢見るヘル山(津田タカシゲ)が店長の店。しかし、アルバイトに雇った男(菅原永二)は役に立たないし、来る客は池鉄Tシャツを着た変な外人3人組だし…とミシュランどころか、クリスの夢を破るには絶好のシチュエーションだった話。
3)三国志研究部の、のもやん(岩本靖輝)は、諸葛亮孔明に見守られる事を夢見た中学生だが、女性徒からは見捨てられた存在であった。デートスポット探索の為に同クラブ員のナカッチ(菅原永二)と共に、最近できた“USJ in 栗駒”へ と向かう。でもそこは、ヤンキーな二人(池田鉄洋と佐藤真弓)が経営している、とてもしょぼいアトラクションであった・・・って話。
4)警察でも自衛隊でもない特殊部隊“ウェッツ”。「産めよ育てよ」をモットーに日本男子をセクシーにする事に日々はげんでいた。その日は新人の最終選考日。一人(いけだしん)が選ばれ、秘密兵器のキューピットの矢(?)が渡された。そして最初の任務に出かけるのであった・・・。
5)全女生徒から無視され家出を決意したナカッチは、機械の体を手に入れる事を夢みて東京へ。隣の酔っぱらいに持参したメーテルの帽子をかぶらせてはみたものの・・・『銀河鉄道999』の要素たっぷりな話。
6)ナカッチの家出の原因になった、女子更衣室侵入事件の話。深夜の学校には、平和な学園を夢見た用務員の時報兄弟(村上航といけだしん)が巡回をしていた・・・。
7)“シリカゲルズ”「産ませるな育てるな」をモットーにした特殊部隊。外人シャイ計画を実行する話。
8)『エクソシスト』な話。
9)六代目007になる事を夢見たBIG LONGこと長井大(いけだしん)。しかし、オーディション会場はNHK「おかあさんといっしょ」。そこで苦戦する長井大だが、本人は至って気にしていない、って言うより気にする能力ゼロな話。
10)足裏マッサージを受けるクリス。そこでマッサージ師が突然死し、男性不信に陥ってしまう話。
11)家出をしたが機械の体も手に入れられなく、自殺を試みるもタイミングが悪く電車に乗り込んでしまうナカッチ。そんな電車に偶然乗り合わせたクリスは酔っ払いに絡まれていた。その酔っぱらいの頭にはメーテルの帽子が・・・。帽子を取りかえそうとするナカッチは、結果的にクリスを助ける事に。しかし、クリスは男性不信でお礼を言うこともできない。そこに登場したのは、ハートの矢を持ったウェッツの新人隊員であった。そして、矢をクリスに向けて放つのであった・・・。

 それぞれの話が、微妙に関係しあっているのは、自分としてはとても好きな構成なので、それなりに満足している。でも、2時間くらいの上演時間で決して長くはないのに、所々長さを感じでしまった上に、若干眠くもなってしまった。しかし、ラストが面白いと全体的には良く思えるから不思議だ、ってなんか褒めてないような言い方。でも、観劇後はいい感じで満足感が残っている。
 ただ、不満もある。それは、ハチャメチャに壊してやろうという心意気が、前作より薄くなってしまったように感じた点である。役者のキャラは生かされているものの、裏切りがないもの確か。この役者ならこのキャラクターでしょ的なマトを射た配役は前回堪能できたので、次ぎなるステップも欲しい。ただ、長井大とかパート3も見たいと思う気持ちもあるので、なんとも優柔不断な気持ちが渦巻く。ただ確かに言える事は「是非第三回公演もやって欲しい」と言う事である。で、映像出演だけでなく(今回は森田ガンツさんが映像とチケットに出演)他の猫のホテルの役者も出演して欲しい。客席で観劇していた千葉雅子さんとか、むちゃくちゃダメな役で出演して欲しいなぁ〜(熱望)。あと、池田鉄洋の出演場面が少なかったのも、物足りなさを感じた要因の一つでもある。


“猫のホテルプレゼンツ 表現・さわやか”自分が 観た公演ベスト
1.熱海→ラスベガス
2.おんなのこのキモチ

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劇団鹿殺し「百千万(モモチマ)」

王子小劇場 6/23〜6/28
6/27(月)観劇

作 丸尾丸一郎
演出 髭の子チョビン

申し訳ありません。まだ書けていません。

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