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マップス外伝2

更新日:H11年5月23日

出版社:学習研究社(ノーラコミックス) 初版:1997年8月6日


収録作品:パズル5「リプミラ最大の敵」、パズル6「勇者は花を届けに」、パズル7「宇宙船デスグラウド号の秘宝」、パズル8「その日 街に流星が降った・・・」、パズル9「失楽園」、パズル10「最強の者ども宇宙をいく」

初出:コミックノーラ’97年2月号〜7月号

本編連載終了後、コミックノーラ誌上で「マップス超外伝」として短期連載された作品を収録したものです。話的には、ばらばらの作品で、本編中のさまざまな部分でのサブエピソードです。わりとお遊び的要素が強いかな。どれも楽しんで書かれているようで、おもしろい作品ばかりです。中でも私が好きなエピソードは、「勇者は花を届けに」と「失楽園」です。今回2度も悪役として登場した侵略大帝が良い味を出してます。あとがきで書いてあるように、侵略大帝を主人公にした作品をぜひ出して欲しいです(笑)

「リプミラ最大の敵」

ツキメが仲間に加わった頃、ストーリー的にはまだまだ序盤の頃の話です。実はリプミラはネズミ型の生物が苦手だったという8ページの短編。超外伝の特別予告として描かれた作品。
「勇者は花を届けに」

リプミラ、リプシアン、リプリミの3姉妹と勇者御一行が銀河を放浪していることの話。とある惑星でおじいさんに花を渡して欲しいという少女の頼みを受け、向かった惑星は、実は銀河侵略をたくらむ「悪人帝国」のアジトであった・・・勝手に自滅していく「悪人帝国」及び侵略大帝が良い味を出してます。ギャグ要素が強いエピソード。

「宇宙船デスグラウド号の秘宝」

星図を探し求めていた勇者一行に、幽霊船の秘宝の話が舞い込む。暗黒街のボス、ドン・ザクリが宇宙船デスグラウド号で遭難した際、金銀財宝ゲン達だったが、問題が一つ。宇宙船デスグラウド号にはザクリとその一味の幽霊がいると言われており、今までに何人もの財宝に目がくらんだ者達が宇宙船に向かったきり、誰一人も帰ってこなかったという。ただしドン・ザクリの一人息子ダウロアの面影が、リプリムとそっくりだったため、ダウロアを演じるリプリムとボディーガード役のゲンの二人が一か八か宇宙船デスグラウド号へ乗り込む・・・・。リムとゲンの二人が主役となるエピソード、結末はちょっとほろ苦いテイストも混ざってます。

「その日 街に流星が降った・・・」

見えない敵の攻撃により、辺境の惑星に墜落したリプミラとゲンの二人。リプミラ号の修理中、その原住民の子供達にかくまわれた二人だったが、原住民の軍部が二人を捕獲しようと動き出した。そして暗殺者の襲撃も・・・・銀河に進出してない未開の惑星の子供達との交流を描く「逆ET」的エピソード。

「失楽園」

シアンが暮らす世界は、馬族が人間を使役している世界だった。そこでは、空を飛ぶことや、近代兵器は「禁忌」とされていた。”銀の君主オウガ”に使えるシアンは騎士として隣国と戦いながらも「禁忌」に疑問を抱く・・・そしてある日、シアンの前にリプラドウが現れる。真実を知り、オウガを問いつめるシアン。その時、隣国からの攻撃があったが、その攻撃はいつもと違い、火力が段違いであった。禁断の禁忌の力を使う隣国に対して、オウガ達は為すすべもなく倒れた。そしてシアンはオウガの意志を継ぎ、騎士として大空へと飛び立つ・・・シアンが何故に「騎士」であるのかが綴られたエピソード。
「最強の者ども宇宙をいく」

本編終了後の後日談の話。銀河系最強カップルである「ダード・ライ・ラグン」と「リプラドウ」が宇宙を放浪している時の1エピソード。復活した侵略大帝は、唯一伝承族の遺伝子を残すラドウを捕らえようと画策するが、この二人には当然かなうべくもなく・・・これも、ギャク的要素が強いエピソード。やはり侵略大帝が出てきたとたんギャクになるのだろうか(笑)


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