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最近の「ネパール情勢」


   私はかつて、ブッダ生誕の地とされるネパールを訪れたことがありますが、国民一人当たりのGNPを見てみると、アジアの中で最貧国の部類に含まれます。インドからブッダ生誕の地ネパール領ルンビニへ向かうときに国境を越えたことがあるのですが、ネパールに入った途端、道路が未舗装になったのが印象的でした。
 2001年6月のネパール国王暗殺事件は記憶に新しいと思います。あまり報道はされませんが、今彼の国を揺るがしていることがあります。
「毛沢東の息子たち」と呼ばれる反政府ゲリラ、共産党毛沢東主義派が、その活動を活発にしています。
 アフガニスタンのタリバンも、かつては反政府ゲリラに過ぎませんでした。しかし勢力を拡大し、国土制圧。その後のことはまだ記憶に新しいですね。アフガニスタンの民意を反映して躍進したタリバン。結局は国民に見放されてしまいましたが、その根底には「宗教」よりも「貧困」がありました。ソ連侵攻以来荒れ果てた国土は、テレビで見ての通りです。
 以前、本ホームページで「パレスチナ問題」について述べた松本智量さんの記事の一文をあらためて引用いたします。
 『我々ができること。それは彼らを見続けることです。そして彼らが孤立していないことを知らせることです。自分を見つめてくれている目の存在を知るだけで、人には生きる力が育ちます。他者とのつながりが自覚できること。縁の中にいる自分であることを知ることは人が絶望や自暴自棄から抜け出せる第一の要件です。それはまた危機管理の本道に他なりません。
PROJ_B112.htm より〉』
菅原 智之
 

最近のネパール毛沢東派ニュース
【参考 (社)日本ネパール協会のHP】

2001.04.08 ネパール毛沢東派がテロ/警官ら47人死亡 〔読売新聞 〕
     07.06 毛沢東派が警官31人誘拐 〔毎日新聞〕
     07.08 警官ら40人以上殺害/極左の毛沢東主義派ゲリラ/ネパールでテロ深刻化 〔熊本日日新聞 〕
    07.14 ネパール過激派/警官71人を連れ去る 〔朝日新聞〕
    07.15 毛沢東派160人を殺害?ネパール軍がゲリラ掃討  〔河北新報〕
    07.24 毛沢東派ゲリラ警官15人を殺害/新首相就任に冷水 〔河北新報〕
    07.25 政府とゲリラが停戦合意の声明 〔毎日新聞〕
    08.30 毛沢東派と初対話へ/闘争終結へ融和策探る 〔朝日新聞〕
    11.13 遊覧ヘリが墜落 王女ら4人死亡 〔河北新報〕
    11.25 毛派、空港など襲撃 〔朝日新聞〕
    11.25 ネパール警官ら37人を殺害/毛沢東派、反政府テロ再開 〔河北新報〕
    11.27 ネパールで銃撃戦/毛沢東派200人死亡/国王、非常事態を宣言 〔河北新 報〕
    11.28 反政府集団が警官4人殺害 〔河北新報〕
    11.28 ゲリラ一斉蜂起で非常事態宣言 〔毎日新聞〕
    11.29 ネパール軍毛主義派へ攻撃を開始 〔毎日新聞〕
    11.30 ネパール毛派の死者66人 〔朝日新聞〕
    11.30 印の軍事支援ネパール要請/対ゲリラで 〔日本経済新聞〕
    11.30 カトマンズ/コカ・コーラ工場爆破/毛主義派名乗る6人乱入/政府と毛主 義派の銃撃戦で13人死亡 〔毎日新聞〕
    12.01 極左ゲリラ70人死亡/ネパール政府軍と戦闘/インドでも工場を爆破/毛沢 東派 〔毎日新聞〕
    12.14 ネパール西部の民家爆弾爆発6人死亡 〔熊本日日新聞 〕
    12.19 ゛一揆 ″に期待とあきらめ/ネパールで毛派ゲリラ激化/貧困層の不満吸 収/゛恐怖支配″で基盤強化も/国政の廃止主張/2000人以上犠牲に/特権階 級が指導 〔河北新報〕
    12.31 1カ月の死者450人毛派交戦でネパール 〔朝日新聞〕
2002.01.04 厳戒のネパール/爆弾などで10人死亡 〔河北新報〕
    01.10 「毛主義派9000人投降」 〔毎日新聞〕
    01.29 銃撃戦などで計29人が死亡 〔河北新報〕
    02.06 ネパール反政府勢力/警察を襲撃/16人を殺害 〔朝日新聞〕
    02.12 毛派11人殺害 〔熊本日日新聞 〕
    02.17 毛沢東主義派11人ネパール軍が殺害 〔熊本日日新聞 〕
    02.18 毛派、警官ら132人殺害/政府施設や空港を襲撃 〔朝日新聞〕
    02.22 ネパール軍が毛派48人殺害 〔熊本日日新聞 〕
    02.24 ネパール軍が毛派37人殺害/首都などまひ状態 〔熊本日日新聞 〕
    03.04 ネパールで毛派9人死亡 〔熊本日日新聞 〕
    03.14 武装闘争などで警官ら21人死亡 〔河北新報〕
    03.19 戦闘で毛派68人死亡 〔朝日新聞〕
    03.24 毛派拘束一万人/幹部も殺害/政府軍攻勢強める 〔読売新聞 〕
    03.27 毛派を30人殺害/ネパール軍 〔熊本日日新聞 〕
    03.30 爆弾テロで24人負傷 〔朝日新聞〕
    04.11 毛派と戦闘、死者1700人 〔朝日新聞〕
    04.13 ゲリラの襲撃で警官84人が死亡 〔毎日新聞〕
    04.24 ネパールでゼネスト/毛沢東派呼び掛け 〔熊本日日新聞 〕
    05.04 ネパール軍が毛派90人殺害 〔熊本日日新聞 〕
    05.06 毛派390人を殺害/ネパール軍大規模攻勢 〔河北新報〕
    05.08 毛派が襲撃、ネパール警官ら140人が死亡 〔朝日新聞〕
 ネパールの反政府ゲリラ組織、共産党毛沢東主義派が7日夜から8日にかけて、同国西部のロルパ地区で政府の治安部隊の拠点を襲撃した。AFP通信によると、警官と兵士ら計140人が死亡した模様だ。
 政府軍が西部で進めている掃討作戦で、2日以降、毛派に約600人の 死者が出たことに対する報復攻撃とみられる。
 一方、米国を訪問中のデウバ首相は7日、ブッシュ大統領と会談し、毛 派対策への米軍の軍事支援を要請した。ネパール紙カトマンズ・ポストに よると、同首相は会談後、大統領がネパールの「反テロ闘争」に積極支援 を表明したと述べた。米国は総額2000万ドル相当の支援方針を議会と の間で調整中。だが、米軍がネパール軍事支援に踏み込めば、ネパールと チベットで国境を接する中国を刺激しかねない。
 米国は武器・弾薬を供与する援助とともに、雇用促進や貧困対策などの 経済支援も進める考えとみられる。
    05.09 毛派が基地攻撃兵士ら140人死亡 〔河北新報〕
    05.10 ネパールの毛派が一方的に停戦宣言 〔朝日新聞〕
カトマンズからの報道によると、ネパールの反政府ゲリラ、共産党毛沢 東主義派は9日、国内の報道機関などにファクスで声明を送り、15日か ら1ヵ月間の停戦を一方的に宣言した。政府側は拒否した。だが、毛派の突然の宣言は、2日以降続く掃討作戦で毛派に多数の死者が出たことと、デウバ首相が米国に軍事支援を要請したことに反応したとみられ、対話再開につながる可能性もある。
    05.11 ネパール政府、毛派との停戦拒否/カトマンズで2万人デモ 〔産経新聞〕
    05.14 毛派が大学襲撃/経典など5万冊を焼却 〔河北新報〕

  


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