悩み相談 

 



002 ペットが死んだのですが・・・
相談:
 私は猫を飼っていましたが、先日死んでしまいました。13年も前に捨てられていたのを拾ってきた猫でしたが、すっかり家族の一員のようになっていました。近所のお寺でペットを火葬にしてくれる施設をつくったという広告が出ていたので、お願いして火葬にしました。今、そのお骨はお仏壇の横に置いていますが、猫といえども家族のように過ごしてきたので、できれば家のお墓に入れたいと思います。このことを友人に話したところ、人間と動物を一緒にするのは変だと言われました。やはり、お墓にペットの骨をいっしょに入れるのはいけないのでしょうか。

答え:
 猫と言えども、13年間一緒に過ごしたのだから、あなたのおっしゃるように人間と同じようにしてあげたいと思うことは自然な感情かもしれません。昨今、いのちの尊さが見えなくなりつつあります。あなたにとって飼う人と飼われる動物という関係ではありましょうが、いのちといのちの出会い、育み、別れを通していのちを見つめる機会として大切にしなければなりません。
 昔は自宅の庭などに埋葬することが多かったようですが、昨今の住宅事情からはそれも許されない場合があります。火葬にするというのは、そのあたりの事情も関係していると思われます。
 さて、それではその火葬にした遺骨をどのように扱ったらよいのでしょうか。大いに悩まれる問題だと思います。墓地埋葬には法律があり、法律面から言えば、人間の遺骨は、法律上許可を得た墓地(通常の寺院墓地や霊園墓地は許可を得てあります)に収めなくてはいけません。それはあくまでも、人を対象にしたもので、動物については想定されていません。つまり、ペットの遺骨は単なる物と同じ扱いですので、法律がないのです。よって、ペットの墓地埋葬に関しては現在決まった答えはなく、常識的な範囲内ならどこに置いても問題はないと言ってよいでしょう。
 ただし、家族と同じ墓地に納骨する場合には、まず墓地管理者にお尋ねください。その墓地の管理者が定める墓地規則を参照してみる必要が有ります。管理者によっては、ペットの納骨を認めていない場合があるからです。それは、やはりペットと同じ場所に人間が納骨されることに抵抗を感じる人が多いからだと思います。

 


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