仏教ちょっと教えて 




004 「決まったお寺がありません」
相談:
 東京にでてきて、しばらくたちますが、決まったお寺がありません。葬儀の時など、どのようにしたらよいか不安です。どうしたらよいでしょうか。


答え:
  日頃、お寺と親しい付き合いがないと、いぎという時どうしてよいか分からず、葬儀社の言いなりにお寺を決めてしまい後で悔やむということも聞きます。そんなときどこに相談したら良いか、いくつか例を挙げてお話ししたいと思います。

 まず、宗派については心に決めたものがない場合には親戚に確かめて自分の宗派を確認する必要があります。もし、貴方の郷里に、これまでお付き合いのあったお寺があるならば、まずそちらへご相談になるのが良いでしょう。今のお住まいの近所にある、同じ宗派のお寺を教えてくれるはずです。同じ宗派のお寺同士であれば、郷里のお寺からあらかじめ先方のお寺へ連絡して頂くこともできるでしょう。これまでのお付き合いもあるので親身になってくれるはずです。

 相談できるお寺がないときは、電話帳などで本山や東京にある別院を探すのが良いと思います。そこへ相談すれば必ず近所のお寺を紹介してくれます。

 ちなみに浄土真宗本願寺派(お西)の関東地区の別院は、本願寺築地別院(東京都中央区築地3-15-1、電話03-3541-1131)です。

 やはり、いざという時になってからではなく、普段からお寺とのお付き合いを持つことが大切です。そのために、町内会や近所の集まりなど、いろいろな所で話を聞いてみるのも良いかも知れません。お寺との付き合いは決して短いものではありません。それこそ一生、もしかしたら何世代にもわたってのお付き合いになるでしょう。

 いづれにしても、ご自身でお寺を訪ねて、今後どのようにお付き合いをしたらよいかお寺と直接お話しすることになります。あまり難しく考えず、お寺の門を叩いて下さい。とかくお寺の敷居は高いと言われがちですが、ぜひ一度近くのお寺をたずねて下さい。ご法座に参加することもよいでしょう。素晴らしい出会いがあるかも知れません。



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