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お仏壇を先祖の霊を祀るところや、亡くなった人が入る場所と思っている人が多くいます。その考えに立ちますとまだお仏壇のないお宅の方は、家族がみんな元気なんだからわざわざ不吉なお仏壇を家に置いたりすると、誰かに不幸があるんじゃないかと心配になってしまいます。
しかし、お仏壇は先祖や亡くなった人が入る場所ではないのです。
浄土真宗ではお仏壇に阿弥陀さまをご安置します。つまり、阿弥陀さまをご安置する場所がお仏壇なのです。
阿弥陀さまは私たちに対していつでもどこでもどんなことがあっても必ず救いますよと私たちでははかり知ることのできない強い願い(四十八願)をたてて下さっております。私たちが人生を歩んでいく中で、時にはうれしいこと、時には悲しいこと、つらいこと・・・。そういった様々な出来事がある中で、決して変わることなく私たちに対して救いを約束して下さっています。私たちは、その「南無阿弥陀仏」のはたらきをただただ頂き、心の依りどころとしていくことが大切なのではないでしょうか?
どんなことがあっても必ず、迷うことなく浄土に救い下さる阿弥陀さまのおはたらき。そのことに気づき家族が手を合わせ感謝申し上げていける場所がお仏壇なのです。
ですから、兄弟に一つあればよい、実家にあるから今の家にはいらないという考え方は誤りです。
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回答者: 田沢 衛
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