A: これからお彼岸になりますが、ご門徒さんのお仏壇にお参りさせていただくと実にいろいろなものが供えてあります。 すぐにでも食べたいものや、供えっぱなしで古くなっているものもあります。お寺の大きな法要では、餅、菓子、果物などを供えますが、ご家庭ではそうもいきません。 一言で言うならば「季節のもの」「今手に入る一番に良いもの」を仏様にお供えすれば良いです。
したがってお仏壇には「今手に入る一番に良いもの」がお供えされていたわけですから、昔、子ども達がお仏壇にあがったお供物のお菓子欲しさに一生懸命お参りして、ご褒美にそのお菓子のお下がりをもらったというのもうなずけます。
もう一言言い換えるなら「今自分が一番食べたいもの」をお供えするということです。 肉や魚などの生もの、酒類は許されている地方もあるかもしれませんが、普通これは避けます。
そうすると、菓子か果物が中心になってきます。またお供物は和洋もこだわりませんので、子ども達もほしがるようなおいしいものをお供えして、おいしいうちにお下がりをみんなで戴きましょう。
お供物ねらいで子ども達がお仏壇の回りに集まるようなことになれば実に楽しいことです。その時に仏様のおいわれなど一言お話下さればなおさらのことです。
(注)
お供物をお供えするときは、仏様をお敬いする「崇敬の念」でお供えしてください。決してお供物をおみやげに仏様にお願い事をしないで下さい。仏様はそんなことをしなくてもよくなる大切なことを説かれています。
合掌
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