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003 西山別院本堂の修復費の
      宗派負担に関する疑問

 10月に 開催された定期宗会において、西山別院本堂の修復にかかわる経費について、7億円を総合計画人材育成施設費として拠出することが決議された。本派の僧侶であるならば西山別院は得度修礼や教師教修で必ずお世話になっている懐かしい建物である。その老朽化が著しいために宗派負担で修理し、引き続き修礼所の道場としての機能を持ちつづけることに異論はあまりないだろう。
 しかし、 西山別院は、境内に墓地を造成しその収益によって本堂等を修復する計画だったのである。だが、現在その事業が破綻し係争中になっているのである。したがって、別院の事業の失敗の穴埋めを宗派が負担するという構図になっている。
 総合計画の 資金の中心は蓮如上人500回遠忌の募財である。総局は、阪神淡路大震災のときに、募財の一部を災害対策費にあてるべきだとの多くの意見を拒否続けた。しかし、今度は一輪番の失敗(身内の失敗?)に対しては簡単に拠出することを決めてしまった。 なんとも腑に落ちないことである。

             (1997年11月 Sho)

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