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007 『僧侶制度』について(その1)

 宗門において、僧侶はすべて寺院に所属することになっている。そして、衆徒の管理については所属寺住職にすべての責任がある。そのことは、今までは何の不思議もなかった。徒弟制度の名残のなかに安住していたからである。

 現在衆徒の活動は、所属寺院の範囲を超えるものが増えてきている。特に首都圏にはあらゆる教区から衆徒が進出し活動している。中には、永住する決意を持ってすでに拠点を築いている者もいる。寺院活動(単位)に所属するところの僧侶の認識では収まらない活動、すなわち僧侶個々(個)の活動はすでに始まっているのである。衆徒の現状は、すでに現行制度では対応できなくなってきている。にもかかわらず、宗門は、度牒を与えた後は完全に放置し現住所すら掌握しようとしないのである。

 本願寺派の僧侶制度を時代に即したものにするためには、僧侶個々の活動を認めるとともに、責任も明確にしていくことが緊急の課題であると考えられる。

 これから、宗門の僧侶制度について、あらゆる角度から検証していきたいと思っている。

           (1998年7月 Sho)

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