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027 本山・ご正忌に参拝して


  本年のご正忌報恩講に出勤してきました。ご真影ご動座後はじめての報恩講。どのようになるかと興味を持ちながら、1月9日の初日中法要にいってきました。
 総御堂(阿弥陀堂)で行われた法要。私たち列衆は正面向かって右の余間に。そして、ご門主、導師、結衆は仮御影堂(向かって左の余間)に着座。ということで、その間には無人の正面内陣があるのです。巨大な須弥壇や前机が邪魔となり、向こう側で何が行われているか、列衆には良く分かりませんでした。右と左とに分断されて一体感が無く、法要に参加しているという意識が薄らぐ思いがしましたし、また、少々寂しくも感じました。参拝されたお同行の目にはどのように映っていたのでしょうか。
 別院をはじめ、一般寺院ではご本尊を中心にして報恩講が勤まります。本山に倣うとすれば、これからは祖師前で法要を営むことになるのでしょうか。そう言えば、いつかの荘厳の講義で「一番基本から外れていて例外が多いのが本山である」ということを聞いたことを思い出しました。これまで見えなかったものが、御影堂修復によって見えてきたようです。
 今後10年は、このよう形での法要が続くのでしょうか。あるいは何か検討がなされることもあるのでしょうか。広く意見を聞いて、考えていただきたいものです。  
Zen

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