注目すべき全国教区会議長会の動き
北山別院問題調査研究会が報告書作成 |
8月8日付けの『中外日報』に、全国教区会議長会が設置している北山別院問題調査研究会が7月19日の総会に報告書を提出したとの記事が出ていました。このことは宗門にとって画期的な出来事ではないでしょうか。教区世論を代表する教区会議長の集まりが独自の調査を行い、煮え切らない宗門にハッパをかけているという構図が見えてきます。
北山問題では、現在、総局の対応委員会と宗会の特別調査委員会で調査が行われています。しかし、今までの宗会の経緯を見ていますと事件より宗会内の力関係の駆け引きで抜本的な解決などとはほど遠い結論が出る可能性もあります。我が身内を裁く苦しみはわかりますが、中途半端な解決は宗門の将来にとってマイナスにしかならないでしょう。
中外日報の記事は、「それら(総局と宗会)の調査結果に先立ち宗内的に法的位置付けがなされていない議長会が独自の調査結果をまとめたことに対し、宗会議員、さらには教区会議長らの間に『まだ結論を出す段階ではないのでは』と危惧する声もあるようだ」と報じ議長会の動きを牽制する動きを紹介しています。今まで事件解決を遅らせてきた何らかの圧力が、また働いているのでしょうか。宗門の結論を待ってからの報告になれば、おのずとその性格は変わってきます。内容によっては、総局や宗会と対立する場合も大いにあります。それとも、押しつぶしてしまおうとでも考えているのでしょうか。そうだとしたら完全な言論弾圧です。
記事では報告書の内容には触れていませんがとても興味があります。宗門の状況に刺激を与え風穴を開けるような内容であることを期待してます。いずれにしましても、議長会の動きはここのところの宗門関係では大ヒットな話題ではないかと思います。まだまだ我が宗門は硬直化しきってはいないことを示しているのではないでしょうか。力のある団体や個人が、独自に調査し報告をすることは、この事件とその後の処理に大きな関心が寄せられている証拠です。総局と宗会は、議長会の動きに真摯に対応し、是々非々の立場で問題解決をしていくための後ろ楯としていっていただきたいと思います。
8月10日付けの『中外日報』によると宗会の特別調査委員会の報告書も今月22日に完成するとのことです。当初よりこの事件の抜本的な解決には、宗門特に総局や宗会にとってまさに我が身を削る大きな痛みを伴うものになることが予想されています。トカゲの尻尾きりのようなおざなり解決ではなく、思い切った決断を期待したいと思います。
宗門人は、みな注目しています。
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2000.8.16 明日奈朗
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