12月12日付の中外日報に、全国教区会議長会会長で安芸教区教区会議長の毛利滉氏が、11月17日付で教区会議員の辞表を提出したことが報じられています。記事によりますと北山別院問題調査報告書に、同教区の元総務で前宗会議員の篁昭観氏が墓地造成計画に関与していたとの記述があることに篁氏が反発していることが原因のようです。
全国教区会議長会の宗門への働きかけは、実に効果的でありました。北山問題が権力の中で操作されたこと。そして、事後処理についても、権力あるものが責任の所在をうやむやにすることに腐心してきたこと。そこに、宗門の権力構造からややはずれた位置にある全国教区会議長会が、風穴をあけ宗門の自浄作用にカンフル剤を打ち込んだのです。
人事権を大上段に構えて、ひとを動かすこと(動かさないこと)を是としてきた、硬直化した教団のあり方に辟易してきたものにとりましては、実に痛快なできごとでありました。
それに引き換え、安芸教区での毛利氏の辞表提出は、旧態然たる教団の体質を象徴するようにも見えます。安芸教区の教区事情については、東京からは窺い知ることはできませんが、皮肉としか言いようがありません。
まだ、毛利氏の辞表は受理されていないようです。今後の推移に注目していきたいと思います。
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無憂樹 (2000.12.16) |
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