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044  宗務の停滞、総長の責任


総長の責任・速やかな決断を


  
蓮総長は、総辞職を選ばず総局を改造しました。前の改造ではオール与党化の総局を作り、宗門浄化に向けて歩み始めるのかと思っていました。しかし、北山問題への解決策を示せぬまま、4名の総務から不信任とも言える辞職願を突きつけられた上での、苦し紛れの改造人事でありましょう。

 
北山問題の処理については、宗会の調査委員会の報告書、宗会の宗政浄化決議など、総局として動かなければならない条件は大方出揃っています。しかし、蓮総長は、宗会の宗政浄化決議を真摯に受け止め、解決に向けて努力していると言えるのでしょうか。疑問を感じる宗門人は少なくないようです。今回の4総務辞任は、起こるべくして起こった造反劇なのだと思います。

 
新総務のお一人は、教区会議長会の報告書によりますと、議長会に対して一度は協力の姿勢を示し、次には拒否して「できるものならやってみなさい」というような姿勢を示したことにより、教区会議長会をその気にさせてしまった方であります。うがった見方をすれば、まだ道半ばではありますが宗門浄化の流れのきっかけを作った恩人です。

 
いずれにしましてもオール与党は解消となり宗議会の4分の3は野党となりました。蓮総局にとっては極めて厳しい環境です。2月の定期宗会では確実に総辞職か解散を選ばなければならないでしょう。中外日報の報道によりますと、蓮総長が、今回の混乱の責任は退任した4人の総務にある(職場放棄)との発言をしているとか。責任転嫁としか思えません。宗務の停滞を長引かせている総長の責任は重いと思います。速やかな決断を望みます。




無憂樹 (2001.02.01)

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