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048  宗会解散 (2)


なんのための解散か


 この度の解散の理由は奈辺にあるのか、どう考えてもわかりません。

 
2月22日付の中外日報』の記事には

 蓮総長は十九日に開催された僧侶、門徒の両宗議各派の会長、幹事長会合の席上、「予算案が成立した後で不信任案が上程、可決されれぱ総辞職する」との意向を示した。
 しかし、「宗政浄化議員協議会」の議員らは「予算案を認めることは蓮総長を信任することと同じ」とこの提案を拒否、本会議冒頭での不信任案上程に向け、三十一人いる門徒議員への説得工作を展開した。
 当初、門徒議員の中には予算審議には応じるべきだとする議員もいだが、二十日正午ごろにはほぼ全員が「冒頭不信任」に賛同、不信任案が上程されれば圧倒的多数で可決されることが確実な情勢となった。
 しかし、「総局と宗会のなれ合いの排除」「三権分立の確立」を掲げて宗会との対決姿勢を鮮明にしつつあった蓮総長は、十九日の提案が拒否されたことで解散を決意。
 二十日午前中に光真門主に宗会解散についての申達立案を提出、同門主の認許を得た。
 総長による宗会解散は「宗法」上の規程、一方、不信任決議案の上程は「宗会規程」に基づくものであり、原則的には総長の解散権が優先する。
 二十日午後二時半に再開された運営委員会(山田智之委員長)では、この両者の取り扱いをめぐる協議が行なわれた。
 最終的には、午後三時に開かれた本会議で宗会解散の宗告が富永眞秀宗会事務局部長により読み上げられ、宗会史上初の冒頭解散となった。

とあります。しかし、行き詰まった挙げ句の逆切れ解散と言われた日には立つ瀬はありません。宗門を背負って立つ総責任者が、個人的感情だけで宗門の機能を一時的にも中断させたとしたならば、断じて許されることではないでしょう。

 
解散の真意は、不明ながら、いずれにしても焦点の北山問題の処理は確実に一カ月半は先のばしになりました(選挙は3月25日(日)の予定)。選挙結果も含めて、その期間に明らかになるものがあるのかもしれませんが、実に不可解な解散劇です。

 以上のように、蓮総長の行動には理解を超えるものがあります。

 更に『中外日報』の記事には、蓮総長は解散後の記者会見で、「北山問題の解決に消極的」との批判に対して、

「宗会調査特別委員会の調査で問題があるとされた二人の宗門幹部関係者を更迭した」

「監正局に追加申告すべきだというが、この問題に関わった歴代総局員の数は相当数に及び、それはできない」


と釈明したとあります。宗会の突き上げにより苦し紛れに更迭をしたことを手柄としており、また、調査報告書によりすでにリストアップされているにもかかわらず、総局員の数を理由に厳正な調査をする義務を放棄する発言をするなど、いささか常軌を逸した発言をしています。蓮総長は、辞職を申し出た4人の元総務などを職場放棄と批判していますが、それどころか総長自身が無責任であることを自ら明らかにしてしまっています。

 
蓮総長は、先に提出されていた議員過半数による臨時宗会開催要求を反故にしています。総長には宗法に規定されている宗会開催義務(宗法第46条3項)がありました。まずここで重大な法規義務違反をしています。百歩ゆずって臨宗と定宗の間隔が短いことから定宗で審議をするとしても、まず臨宗で審議を要求されていた議題を審議する義務があったはずです。

 
今回の解散は、暴挙と言うより他はないのではないでしょうか。






無憂樹 (2001.03.01)





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