非公開である本願寺派の予算委員会の審議の模様がインターネット・ホームページの掲示板に投稿されたことを取り上げて、3月12日付の『中外日報』に西谷明彦記者が「記者の目」欄に、「委員会非公開は必要か」という記事を寄稿しています。
そのなかで、宗教界でもほとんどの宗派で本会議だけでなく各種委員会も公開になっているのに、各種委員会を非公開としている本願寺派は少数派と指摘しています。「隠せば、暴露本や怪文書といういびつな形で情報が漏れることは、別冊宝島問題で実証済み」との厳しい指摘もあります。
武野総長は「隠す体質が不祥事を生む。この体質を改める」と言っています。情報公開は時代の流れです。ぜひとも積極的に押し進めていっていただきたいと思います。
情報は即時性が重要です。宗会のインターネット中継なども視野に入れるべきではないでしょうか。今回、3月10日付の『本願寺新報』に先の宗会の比較的詳しい記事が載りました。ただし、即時性ということでは不満が残ります。
これからは、インターネットで情報を公開することは常識となっていくことだと思われます。例えば、首相官邸のホームページ(http://www.kantei.go.jp/)を開きますと多くの情報が公開されています。各種懇談会や会議の記録も公開されています。私たちが注目している「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会」の情報も詳しく載せられています。
議員や宗務員による恣意的な宗門運営への干渉や不正を予防するためにも、また、今回の宗会直前に行われたような宗会を直撃する情報ゲリラを防ぐためにも、宗門の情報公開は急務です。
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無憂樹 (2002.03.16) |
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