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087 臨宗で機構改革案が可決


臨宗で機構改革案が原案通り可決

 去る12月12日・13日の2日間、臨時宗会が開催されました。一部漏れ聞こえてくる情報からではありますが、今回の宗会の結果について考えてみたいと思います。

 基幹運動改革を含む機構改革案が原案通り可決されたとのことです。反対はわずか4人、圧倒的多数による可決です。
 改革案を見ますと、宗門にとって基幹運動が重要なものであるとの位置づけに変わりありません。
 総長が本部長になり各部局の長が本部員になるなど本山自体も宗務所挙げての基幹運動体制になります。中央相談員制度も残ります。
 中央推進委員は各教区から会長を含む2名ずつが委員となり、教区としては教区の意思疎通がしやすくなるとも考えられます。
 ただし、基幹運動の多くの部分を、総局に生活権にまで及ぶところの人事権を握られた宗務員が担当することになるという側面もあります。
 ともかくも宗派挙げて基幹運動に取り組む態勢にはなります。

 今まで、宗門の基幹運動の大きな問題点は、基幹運動本部が縦割り行政の中の一部局にすぎないことにあると言われていました。
 したがって、今回の改革はその問題点を解消するような機構となるとも考えられます。

 ただし、どんなに優れた機構ができたとしても、絵に描いた餅では何の意味もありません。その運用次第では理想と現実の間に大きな落差が出てしまいます。
 ましてや、『別冊宝島』問題から以降、今までの総局の動きには疑念を持ちます。今回の機構改革についてもあまりにも唐突であり、論議の余地もなく決定されてしまった感があります。
 今回の機構改革が、総局の専制的な宗政を行い易くするための改革でないことを望みたいと思います。


無憂樹  2002.12.16

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