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2005年4月3日〜4月26日 明治座
原作 「あずみ」小山ゆう

AZUMI on STAGE
CAST
あずみ 黒木 メイサ
うきは/なち 生田 斗真
豊臣秀頼 長谷川 純
小幡月斎 山本亨 
加藤清正 こぐれ 修
ひゅうが 黒川恭佑
あまぎ 吉浦陽二
飛猿 山崎銀之丞
最上美女丸/淀の方 涼風真世 
井上勘兵衛 的場浩司

飛猿の口上で幕が開く。
関が原の戦いを終え、時代は徳川に・・しかし、残された豊臣側は、成長した秀頼を天下人にという夢を忘れてはいなかった。
最後の戦いの口火が切られようとするそんな時代。

徳川側は、徳川の世を作る為邪魔になるものは排除しなければならないとの方針。
武術の達人は達人になれるものの素質を見抜く・・・
そんなところから、月斎に白羽の矢が・・孤児たちを預けられ刺客に育てることを命じられる。
高々と赤子を持ち上げる図・・・どっかでもみたよな???

月日は流れて・・・

ひゅうがあまぎが戦っている。討ち取った首の数を数えながら切り合いをする様子はゲームでもしているよう。
そこにうきはも加わる。
加藤清正殿とおみうけする
ばさっと斬ったさぁ〜〜お見事っ
でもね首を改めるって髷をひっぱると・・・
すぽっ
お間抜けな音がして(笑)髷とれるんよぉ〜替玉さんのは^^;。なんちゅう首改めやねん。
じゃあずみの方が本物だ!!
あずみのもとに急ぐうきは達。

大阪城では、勘兵衛飛猿に 手下の者が次々とやられていると報告を受けている。
何者じゃ?という問いに
鍛えられた刺客でこざいます・・・
その言葉をきっかけに、舞台壇上にあずみの登場だよん♪

Ladies and gentleman Azumi on stage!!
って・・いったい何がはじまるん?って感じ(笑)、どうせなら、上にあったミラーボール使ったらよかったのにな。
壇上、あずみは、トレードマークのマントを引っ掛けて 男達を切っていく。その姿は、かっこよくて痛快ナリ。
あずみぃ〜〜 凧に乗っての登場のうきは(この方このパターン多し^_^;)。
目指すは、清正候の命!
使命によりお命をいただきに参りました
しかし、またもやスポッってと・れ・た^_^;。
じいがまじめぇ〜〜にやるからよけいに笑える。
おとりが使われているってことは、敵方にこちらの動きがばれている可能性があるというじい
ならこいつかぁ〜〜 って壁(なんだろーなぁ^_^;)ぶち破るとで、ばれちゃった顔の飛猿さん。
斬ろうとするあずみじいが止めに入る。誰に雇われているのか聞き出さなきゃいけないの、殺しちゃあかんのね。
ただ、あずみの名を確認したらそそくさと煙まいて退場 されてしまうんですけど・・・
戦を未然に防ぐこと、家康殿を泰平の世に導く それがお前たちの使命
じいの言葉にうなづく子供たち・・

盆が回って・・
---大阪城--
勘兵衛清正に報告。 刺客はやはり徳川方、かなりの腕前とみた。刺客は大阪に入っている。
豊臣家をまもらねばならぬ
力入れて宣言したところに・・

淀君さまおいでにございます・・・
淀君出番です。赤いドレスに白い内掛けコントラストがまぶしい(ライトもねちょいときつすぎますって・・・場所によってはライトまぶしくてかなめちゃんのお顔みれへんのぉ(;O;))。
雅な音楽と鈴の音が聞こえてきた。ぱっと華やかな雰囲気に酔ってると一息吸ったぁ〜

どーいうことじゃ!
キーンとした声が響きわたる(笑)。一言目からこれだもの^_^;
手下のものが次々とやられているという報告にお怒り。そして、 今の内にこちらから責めようという意見には断固として反対のご様子。
なーんてったって、
太閤殿下が残してくれた天下一の大阪城があるの ですもの、わざわざ出向いて行かないでもいいじゃないかということなのらしい。
それでも・・・という家臣たちに
ならん!と一括。
家康とは大阪城にて決着をつける
それ以上も誰も何も申せますまい^_^;彼女には秀頼のことが一番気がかり。
秀頼?秀頼はどこじゃ?ってな呼びかけに今度は若君登場でございます。

この登場は、セリ上がり。ナゼ、そなたは白いタキシードなのか・・と思うよりも先に、周りの花が目に飛び込んでくる。
別に突然歌ったって驚きゃしないが^_^;その花の大きさは衝撃的(笑)ほんまに ウケタ。ここまできたら拍手もん(2回目からは待ってしまった(^_-))
おまけに声ひっくり返らせてははうえ〜と こられると・・・今までの緊張感がだぁ〜とどっかに飛んでくっ。
秀頼は草木と虫を愛でる心優しき男・・。ついでにとぼけてる??ちょっと 足りないかもしれない(笑)
んで、この登場にゃ歌がついてくる(この選曲はよいと思うのよねぇ・・妙に歌詞がぴったんこ♪そのあと彼のテーマ曲になっとります)。
私わりと歌に関しては寛大なのだけど(心が伝わればいいと思っているし)もーちょっとお歌は べんきょしてネという感じでございました。^^;。

しかし、若はほんに無邪気で・・・。カブトムシ採ってきたものにゃ褒美やると暢気を絵に描いたようでかわいいのぉ〜〜
淀君おとなしく座っておれって言うしかない御様子^_^;。
戦となったその時にはそなたが総大将ぞ・・そなたこそが真の天下人じゃ ってかーちゃん必死なのに、若ってば世はそのようなものにはなりたくないっ。あとは任せたぁ−っていっちまっただ^_^;
気の毒なかーちゃん。
これ以上、味方を減らされてはたまらないっ 一刻も早くそのものたちを討ち取るのじゃ 淀君が男だったらよかったのにと秀吉が言ったとか言わなかったとかって話が頭をかすむ号令のかけ方にほれぼれ♪。もったいないなぁ〜〜
勘兵衛はその刺客に関して打つ手を用意しているという。
それを聞いて、 期待しておるぞぉ〜〜(もの頼むときは、色っぽいんだこの人)と語尾上げて去ってく。

残った勘兵衛は、飛猿を呼ぶ。
飛猿は、あずみを仕留めることが一番だという。それに対して勘兵衛は、 ひとり鬼を呼び寄せるとボソリ。
その者は祭りの夜にあばれ、妊婦を狙い胎児の首を斬る。あずみが夜叉なら地獄の鬼だって・・
鬼の名は・・・ By飛猿
最上美女丸 By勘兵衛
・・餅つきできそなテンポでいっぱい説明されて、 上から電飾の看板おりてくるかってな勢いでジャジャーンと美女丸おでまし。ひとりひとり登場がハデやねぇ(^^ゞ
先程、淀さまが若さまにもらったはずの花が赤く染まって・・・妖しげな雰囲気。 歌声と共においでなすった美女丸は剣ぶらさけで斜めに立ってる。頬にかかる髪が色っぽいの。
数小節の歌声は嬉しいサプライズ。きゃーって♪
ミュージカルならこのあと踊ってるな(笑)という雰囲気もあったのだけど、 (しばらく歌わしといてくれてもよかったんだけどねぇ〜〜(^^ゞ)あずみを切ることを確かめただけで 今宵は祭りかぁ〜〜と笑み残して去ってく。
あら・・・キザ(笑)

あずみ達は大阪城に向かっている。
花道から、大八車にじいあずみをのせてやってくる。
休憩に入るんだが、 じいってば正座してお茶すすってんですよねぇ・・・大八車が傾いたらそのままで何ごともなかったようにすすってる図が私的にかなりツボ(^_-)。
天下の為徳川の為、泰平の世の為に・・・・なーんて夢を語る様子は人を殺すことを生業としている影がない。 彼らは正義の為に戦っているのだもの。その正義の意味も疑わずに・・・
ひゅうがが語る家康さまに会って門番にとりたててもらう
って夢は本当にたわいがないって笑われるが、彼らの世界ってそんなものなんだな。
人目につくからとあずみに女ものの着物をわたす爺(それでも超ミニの着物やん)。 あずみはなんで自分だけと納得いかなさそう。そんなあずみうきはは「きれいだよ」って・・・てれもせずにいうんだ。
あずみが子供から女になるってのに初潮を迎えるエピソード。 男と女が抱き合う姿に素朴に不思議に思う姿。そして、 花火に驚き下界には俺たちの知らないことがいっぱいあるという無邪気な姿に、 刺客としてのみ純粋に育てられ、世間知らずの一面が浮き彫りになる。
そのうちに、けったいな三兄弟がでて来て・・・飛猿もでてきてどこまでがアドリブか分からない笑いを誘うシーンになっちまって行く。
どいつもこいつもふざけてるあずみの一言に一票!(笑)。えらく笑わせていただきましたけどね。

男は女の子を好きになる抱きしめたくなるんだ うきはのちょっと遠まわしな告白。。。
でもね、あずみの方の頭のすみっこにゃなちってやつが大きく存在していて・・・素直になれない。
殺し合え。。
ってじいの声がこだまする。
なちは一緒に育った仲間であずみが最初に戦って最初に斬った相手。それが最後の修行だった。
なちは自分に斬られて、使命を果たすために働けなくて、さぞや悔しかっただろうって言うんだ。でも、うきはは、なちは嬉かっただろうって言うんだ。あずみに斬られてずっと思われて・・・
それはそのままうきはの思い。
彼らの小さな世界はひたむきで・・熱い。そんな世界に浸っていたというのに・・・
電子オルガンの音と共に、コウモリ引きつれて美女丸出てきたよ♪。
怒鳴りながら、刀ばっさばっさ振り回して、村人斬ってる・・(って、いつの間にいたのかしら・・ムラビト^^;)。 誰だ?って聞かれて名乗る。
モガミビジョマル・・・←涼風節全開!!はは^_^;
この時代に苗字があるってコトはいいところの出なのか?といらんことも考えたりして(笑)
あっずみちゅあ〜んって言い方がねちっこくて^_^;気持ちわるいっす。 たいそう楽しそうに言ってるしなぁ〜〜。
人を斬るのって気持ちがいいよねぇ〜 って、言ってバッサリ刀振りおろす。
人を斬るのがそんなに楽しいのかって怒るあずみに、 あずみちゃんだっていっしょだろぉぉ って誘ってくる。
人の命を糧に生きている同じ人間だという美女丸お前と一緒にするな
うきはが答える。
うきはVS美女丸の図。
剣を交えているけれど、これは信念と信念の戦い。
彼は必死、信じていたものを覆すものが現れたのだから・・。同じように人を斬っている人間だと 言われて納得するわけにはいかない。
そんなやり取りの中どこでか忘れちゃったんだけど・・・ 飛んだよぉ〜(笑)。
空中でうきはと空中で剣あわせたりしちゃうんだ。
しかし、飛んでるよって目が点になったわ。頭の上通っていくんだもの。 刀持ってる姿だけでおよよ〜んなのにね(何がおよよ〜ん何だかは突っ込まないでください)
笑わせるなぁ〜〜
だっけな、 大声と共に・・・飛び上がるんだけど、コレ気持ちいぃ。私が飛んでるわけじゃないけど(笑)。
ただ、飛び上がる時がどうも幅跳びやってるよーなのと、どうして美女丸降りてくるのを待つうきはって図っていうのがあって少々間抜けになっちゃって残念なんだけど、 左右から人が飛んでいく図ってのはスピード感あって迫力あり♪。

うきはの剣が落ち、 美女丸の剣がうきはの喉を狙う。
緊迫感。うきは見下ろすような厳しい顔が綺麗だったの。
そこに、ちょっと待てぇ〜
飛猿の声。
あまぎひゅうがに捕まってやんの。 どこにいたのあんたって感じなんですけど・・・??
助けてくれってな飛猿 いっかい死んどくかい (この言い方好き♪)と助けたそうじゃなかったけどとりあえずうきはを放つのであった。 優しい・・・のか??
大阪城でまってるよ去り際は・・やはりキザに決めていく美女丸でありました^_^;。 かっこいいぞぉ〜〜(笑)
ただですねぇ、言うなら美女丸って大阪城の中には入らないはずですが・・。

・・・大阪城
助けてもらったのにさぁ〜〜取り逃がしたのは美女丸 のせいだと言ってる飛猿がいる。なんてやつ(-_-;)。
やはり清正には替え玉を用意しておいた方がよいってな流れから・・・4人目の替え玉を 客席に探しにいく。(笑)
ここ清正に、勘兵衛がそっくりなのを探してきますって断言 して、隣でそんなもんいるはずないって百面相してる飛猿 に向かっていけっと命令。
客席を巻き込んでの替え玉探しとなりますが・・日に日に、清正が似ている条件が えらいことになってまして、飛猿が困っている図がおもしろかった。
替え玉にされちゃったお客さんは、ちょん髷なんぞ頭につけられてもう少しであずみたちに 斬られそうになっちまうのだ・・・

じいちゃん達一向は、大阪城にもぐりこむ。
じいと子供4人、豊臣方が気がつかなかったはずはないが・・・。雇われてしまうのね。
そこに、秀頼がやってきて・・・あずみを気に入ってしまった。
手を引いて、案内してやるって・・・。
ふたりのやり取りはかわいかったな。ストレートな愛情表現にあずみも邪険にはできず戸惑いながらもまんざらではなさそう。
あずみが、独楽を秀頼 に渡す場面がある。
力づくでまわそうとする秀頼に、 独楽には独楽の気持ちがある と諭すあずみ。それに対して 力づくではこまもまわせんと言うのに・・・いくさだいくさだと皆は言う といった秀頼の台詞がいい。
皆知っているだろうに、この話の時代から何百年経ったって力づくで物事を解決しようとする行為はなくならないのだ(-_-;)。

秀頼が戦を望んでいないということを知りいい雰囲気が流れて(歌も流れて(^^ゞ)いたのだけど・・・秀頼がいくさが嫌ってぇのは、 単に怖いからってことが判明してしまいまして・・・
当然のごとくあずみちゃんキレちゃった。
もう遊んでやらない
この言葉が脅し文句になるところがコメディなんだけど、秀頼様は真剣で・・・大慌て。笑わせながらも哀愁さそうよ。
腰抜け!!なーんて言われちゃったものだから、これは大変と秀頼殿ちょっとやる気になった。
あずみのために天下人になる!
と宣言すると、軍議じゃぁ〜〜と軍議に出てしまったのさ。
それはイコールいくさが始まることを予感させてて・・
ああぁ〜〜
仲間のため息に笑っていたら、 秀頼とのが鎧つけて戻ってきた。
秀頼殿の鎧姿は・・・5月人形のよう。 軍議に居眠りもせずに出てきたと意気揚々とやってくるんだもの・・・。おもしろすぎっ。

で・・・本当に戦いが始まったのだ。
時は来た!!。
豊臣の勢力を削ぐべくじいの指示に従い、各々の場所に向かう。 あずみの向かう先は加藤清正の所。
そこには勘兵衛がいた
清正は 静止する勘兵衛を払いのけあずみに語りかける。
誰も苦しまないみんなが幸せになれる泰平の世をわしが作る。
その為の最後の戦なんじゃ わかってくれるか。

じいが待ってるぞと促されて、そこを離れるが心に生まれた疑問は大きくなる。
清正は悪い人ではなかったのか・・・秀頼だって戦争を望んでいるわけではないのは歴然としている。
なぜ殺さなければならない、清正秀頼さまもみんな泰平の世を願って戦っている。豊臣が間違っていて徳川の言い分が正しいとなぜ言い切れるのか・
あずみ心の中でぐるぐる。

戦いのさなか、 俺たちは本当に正義の為に戦っているのか・・
疑問に思ったことはないのか・・うきはに問う。
泰平の世になったらあずみと一緒に暮らしたい うきはの願い。そして、 何が正しいかはわからないが、自分の大切なものの為に戦うのだと答える。
あずみを守るために戦う。それが俺の使命
そう言い切るうきはがちょっといいなと思う。

戦うものたちで混乱する中、 美女丸も・・いたの(笑)。
楽しませてもらうよってお出まし。
あずみを先に行かせようとするひゅうがらに、 あんたたちなんか眼中にないよ、俺が遊びたいのはあずみちゃんだけだといいながら、 あまぎを斬ったぁ〜〜
向かってくるうきは達に手ごたえ感じて、 強いじゃないの〜嬉しいよ、ぞくぞくしてきちゃった と嬉しそう。こっちがその台詞言ってる貴女にぞくぞくしまする。
痛がるあまぎを見ながら楽しそうに喜ぶ姿ってば いっちゃってる(ーー;)。夜叉か菩薩かって・・言葉かなめちゃんにさしあげるワ(笑)。
そこにじいが参戦。
な〜〜んだおじいちゃんもきちゃったのか(おじいちゃんって 言い方何気に好き♪)っていいながら、おもしろくなさそーに退散。
・・・って何しにきたんだ?

あまぎの傷は致命的。
とどめを刺してやれじい
躊躇するあずみに、あずみに 斬られて死ぬなら怖くないといいながら。最後まで使命を果たすことを夢みて命を経った・・
ここね、あまぎの首をあずみが斬るのだけど・・・ どーも頭パコーンってぶったたいているように見えて・・・あまぎ 必死の生き様に感動しつつも心の中で突っ込んでました^_^;。

これが戦だと。 まるであずみの迷いを見透かしたように言う。 そして、清正を斬れといいつける。
あずみの様子を察して うきはが自分が行くというが、じいはそれを許さない。
殺しゃいいんだろぉ〜〜吠えるように城内に走るあずみ。
この時を待っていた、あずみが一人になる時を。
上から声勘兵衛の声。魔王(と私には見えた)のようにそびえたつ勘兵衛
城門を閉じろぉ〜〜

場内・・

清正はひとりあずみを待っていた。
あくまでも、話し合い思いとどまってほしいと願う清正、 しかし、あまぎを失い、自分の迷いを必死で振り払おうとするあずみには、その言葉を聞くわけにはいかない。 ふたりの願いは同じだが、立場はあくまでも平行線。
清正が胸元に入れていた手毬を取り出そうとした時。
ばかやろぉ〜〜
叫びと共にあずみの剣が清正を斬る。
死に際でさえ・・あずみにその手毬を渡そうとする清正。青い毬がキラキラ光っていた。
娘にと思うていたがしばらくは、帰れそうもない
そんな台詞が涙を誘う。。。しばらくじゃないよな。。。(T_T)。
最後まで、あずみのことをかわいそうだといいながら、息を引き取った。
合掌。。。(__)

清正の死を見て、勘兵衛逆上。
あずみに自分と戦うように言うが、 あずみはもう人を斬りたくないという。それでも、剣を向けられると条件反射のように剣を持ってしまう。斬りたくないといいながら、剣を前にすると目の前の人を斬ることしかできないのだね(;O;)。
待つのじゃ 血相抱えて飛び込んでくる淀君。涙、なげきそして・・・逆上!
このまま殺してしまっては気がすまないあずみは捕らえるのだ。並々ならぬ気迫で、主君の敵をとろうとする勘兵衛を静止する。
かかれぇ〜〜
淀君の声で壮絶な斬り合いとなる。
あずみぃ〜〜
花道よりうきは登場。ほんにこの男は派手な登場の仕方ですこと。少年隊の歌にあわせて戦闘シーンとなるナリ(^v^)。

飛んで火にいる夏の虫とはこのことよのぉと涼しげなお声の淀さま♪。
徳川の刺客に豊臣の天罰を〜〜声が響きわたる。
目の前でくりひろげられている死闘とは別世界の住人のようなのがいい・・。

死闘の中動きがスローモーションになり・・
血しぶきが顔に飛びちり・・・剣の交わる音、人の斬られる音が混合する。
オレはもう人を斬りたくなんかないんだぁ〜〜
あずみ悲痛な叫び。
何度も耳にするこの台詞。ここのシーンが一番心に入りました。
さすがのあずみうきはも力つきた・・・
大阪へは徳川方がせめて来ていた。
まもなく天下をかけた大阪城の戦いがはじまろうとしていた
飛猿の声が入り。。。1幕終了

捕らえられたふたり。
飛猿が に豊臣方につかないかと持ちかけるがそんなことあずみが承知するはずもなく・・・
俺はお前を気に入っていたのだかな・・ という言葉残して消える。 ←ものすごぉ〜〜く意味ありげに言うんですけど・・意味分からんかった。気に入っているのはわかったけど^_^;。
うきはが痛めつけられている。
そこに秀頼淀君がやってきた。
ひとの世とはあまりに無常で残酷なもの。あずみぃ〜〜そうは思わんか?
この「あずみぃ〜〜」ってぇの語尾がくぃってあがるのが、妙に怖い(初日近くはそーでもなかったんですけどねぇ・・)。
淀の足元で赤い火が燃えてまして、それが彼女の心を表しているよう・・静かに赤く強く燃える。
辛そうなあずみ刺客の娘であっても仲間はいとおしいと見える ってすっごいかわいい顔していうのよねぇ・・・^_^;。いやみったらしくというよりは、あらそーなのねって風情。
そのお顔がゆがんだと思ったら、自分の祖母がやられたように(10本の指を数日かけて切り落とされて、舌引き抜かれてさらし首。。でしたっけ(T_T)) うきはもそのようにしようかと怒るんだ。

秀頼は、自分も斬られたかもしれないと確認して呆然気味。
うきはのことを 助けてほしいというあずみに、それならば妻になれと・・・ と言ったのさ。
ひでよりぃ〜〜淀君さま隣で嘆いているがそんなことはしったこっちゃない。 彼は彼なりに必死。初恋・・だよネ。
刺客と分かっても、自分を狙っていたとしてもそれでもあきらめきれない・・・
世の妻になれそうするしかうきはを助ける方法はないと。
それにあずみがうなずくはずもなく、反対に卑怯だと怒ってしまう。
あずみがいなくなれは独りになってしまう・・とちょっと淋しい胸の内の秀頼なのであります。
黙ってその様子を見ていた淀さまなんだけど、、この言葉には後ろを向いてしまいましたねぇ。。
もうみちゃいられない・・・ってとこでしょうか(ーー;)。
秀頼を天下人に・・ そのことだけを糧に生き抜いていたんだもの・・・お気の毒としかいいようがない。

よいことを思いつたぞ 目がキラキラしてきたぁ(いやぁ〜〜かわいいって)
しかし、そこで凹んだままの淀君ではなかったのよ。
殺しあえ!勝った方は命を助けてやるぞ。愛しい男を手にかけるか愛しい男に殺されるか、好きな方を選ぶがよいがよい
あらら・・また非情なことを思いついてしまったんデス^^;

あずみを妻にするんだとまだ言ってる秀頼情けない
一発ひっぱたいて退場。
秀頼さまは、かかえられて連れて行かれてしまった。 (そのバタバタ足がかわいかったね)

一行が去ると、 あずみうきはに語りかける。
オレはうきはが好きなんだ
痛めつけられて倒れていたうきはの顔が上がる・・(ここのうきは君かっこよいのですが、 正面からだとあずみちゃんでまったくみえませなんだ。上から見て初めてこんな目して見てたんだって思ったのもったない。えらく気に入ったの)
一緒に暮らそうといわれて嬉しかった、 ずっとずっと一緒に大人になっていきたいんだ
そういうあずみの言葉に、うきはは強くなる。
自分もずっと好きだったというが、 でも、あずみは自分だけのあずみじゃない・・そう言い聞かせるようにつぶやきながら 山で修行をしていたあの頃のように・・・戦おうと言うのだった。
俺たちの剣がどれほどのものか見せてやろう

戦いの時
なかなか構えようとしないあずみに 一緒に逃げる算段を持ちかける。表向きは、二人で戦うふりをして兵の中を突っ切るというのだ。
戦おう 俺たちに使命の為に! 本気で剣を交えるふたり。
今だ!
うきはの合図で、門に向かって走る二人にあわてたのは豊臣方。
打て〜うきは に向けて発砲しようとするが、彼がいる方向には淀君たちがいる方向で躊躇しながら打つと、外れた。
女の方をあずみを撃つのじゃ淀君の叫び。
銃に玉をこめる間に、二人は体よく逃げその場修羅になった・・・・

あずみ〜〜
うきはぁ〜
名をさけびながら戦うふたり。
行けという言葉に うきはも一緒だな
何度も何度も確認する あずみが少々じれったかったなぁ〜〜。
うきはは必死なのに、 あずみが前を向いていないと困るもの。 簡単に割り切れるものではないのだろう。ただ迷っている場合じゃない。下手すると共倒れ。 いや、あずみはどこかでそれでも自分だけが生きるよりは いいと思っていたのかもしれないな。ただ、うきはの必死さはすごくて、見ている方は、彼が望むのならば振り向かず戦ってほしいと 思ってしまう。
淀さまが戦いの様子をみる目は無表情。目の奥が冷たいブリザード。
所詮、人は己がいちばんかわいい と言っていたのに、 あずみの為に戦ううきはを見てだんだんと顔色が変わってくる。
もうこれ以上は無理・・そうなった時、うきはが叫んだ。
あずみ走れ・・・
生きろよあずみ、俺たちの分まで。おまえじゃなきゃダメなんだ
うきはの必死の思いが胸に突き刺さってくる。かっこよいじゃぁぁ〜ないの(T_T)。

淀殿。。。あなたは大きな間違いをした俺の剣はあずみを守るためのにある!!
あずみは見ていることしかできない状況の中、 うきはに銃弾が刺さった。

最後におまえの口を俺の口をくっつけてみたい。
男と女はそうするものなのか
最初で最後のくちづけ。
美しい。。。。

彼らに向かって、もう一度発砲されようとした時。
よくみておけ!この勝負あずみの勝ちだ
あずみの剣を取りで自らの喉をかっきった。(T_T)

男のほうが、あずみのために犠牲になったというのか
信じられない様子の淀君
約束通りあずみを開放しますかと問われて そうだな・・といく訳もなく・・・
信じぬぞ、人が人の為に命を捨てるなどそのようなことあろうはずがない。
まだまだ負けてはいない淀君のテンションは最高潮♪。発狂しそうな勢いだ。
あずみを殺せぇ〜〜

声が響き渡る。
正義とか大儀とかどんな意味もいらない、うきはの行為を認めることなど彼女の人生感からして、断じて認めてはならない。

ここぞとばかりに勘兵衛が立候補。
誰でもよいわそれもで炎のようだった 淀君がすっと冷たく言い放つ。
あずみにも火がついた。
せっかくうきはが助けてくれた命ここで死ぬわけにはいかない。

勘兵衛あずみの一騎打ち。
ふたりが本気で向き合う時
あずみを斬ってはならん!
かわいそうな勘兵衛殿。またまたマッタが入ってしまいました。
止める淀君の静止を振り払って 秀頼あずみの方に行く。
あずみがすきじゃ、すきなのじゃぁ〜〜(って、叫び方がぜんぶひらがな^_^;)
たとえ刺客とわかっていても好きだと言い、 あずみはえらいなぁ〜って素直に言う。 この素直さがよいのよねぇ
城門をあけよ
徳川が攻めて来ている今、門を開けることはすなわち、敵を入れることになる自殺行為だ。
止める勘兵衛に、 今更、どうになるものではないと、徳川がこの城をほしいなら明渡すだけだと言い切る。そして、 せめて最後ぐらい大好きなあずみを守ってあげたいって。。。その気持ちに感動してみてたけど・・周りはそうはいかない・・よなぁ^^;
世は天下人太閤秀吉の子豊臣秀頼じゃ 誰も秀頼を止めることはできない。
淀さまでさえも・・
床の上に倒れこんだままの淀君あずみを殺せぇ〜と再度響く声も今度はむなしい^_^;

かっこいいやんって思っていると。
ちょっとかっこよかっただろって自分で言って笑うんだ。 いいなぁ〜このキャラ、憎めん(^v^)。
でも、まさか戦の勃発のきっかけがひとりの女の子だなんて・・・草葉の陰から苦笑いしているだろな、当時の兵士たちは(笑)。

城門が開けられた。
門からは、徳川方の兵士がなだれこんでくる。 その中をシルエット状になって歩くあずみ。ここはすごく映像的。
戦が始まった。
みておけ、これがおまえの望んだ泰平の世だ
飛猿の声がかぶる(だから、いつの間にいたのか・・この人は^^;)

脱出できてほっとしたのもつかの間。ひゅうががあわててやって来ると共に、怪しげな音楽が聞こえてくる。 でたぁのよ美女丸!
目の前の物語に気を取られてすっかり忘れてましたよ。。。あーたの存在^^;。 ファンの私でさえ忘れてたんだから(笑)きっとほとんどの人がでたぁ〜〜って思ったことでしょう。
あずみの作者っていじわるかもねぇ〜。愛する人を目の前でなくしてボロボロになって出てきたあずみちゃんに、 こんだぁ〜また非情な事実をつきつけるだから。

ずぅっと待ってたんだよぉ〜〜さよですかい(笑)。
今更なんのためだよっていうあずみに、 やる気になるまでこいつを斬っとくって シャッシャッって、刀振ってひゅうがを斬ってる^_^;・・・
あんたたちを殺せって言ったのは、日向ちゃんのだぁ〜〜い好きな家康さまのご命令だってこと (のど鳴らして言ってくれんだ・・にくらしいったらねぇ〜〜(笑)) それでも、なお、信じようとするひゅうがに、 これは攘夷だよぉ〜
って。
いくさが終わってもういらなくなったら、今度はその力が脅威ってことか。
泰平の世の為に、徳川の為に・・最後の最後まで、自分たちの使命を信じて ひゅうが美女丸に斬られて逝った。

じいまでもが信じられない様子。そのじい美女丸に斬られてしもた・・・。
これでひとりぼっちになっっちゃった
徳川の為に働いてきたのになぁって 追い討ちかけるように言い放つ。
美女丸のニクタラシサったら・・・絶品(ーー;)。 舌ひっこぬいてやろうかと思うよ。
かなめちゃん・・・楽しみすぎってぇ(笑)。

さすがに向かってくるあずみを見て いいねぇ〜〜 と喜ぶ美女丸
人を斬っているときが自分が生きているって思える。etc
あずみに向かって言葉を放ちながら、あぁ・・だんだん自分の世界にはいっていく美女丸サン・・・(ーー;)。 声の迫力もあるのだけれど、口半開きにしてちょっとあご上げて話す様子が危なくってねぇ〜〜。それをずっと見てみたいって思うの(笑)あぶないなぁ(^^ゞ。
そんな様子をみながらあずみは、 人を斬るのが怖かったという。 なぜ怖かったのかわからなかったけれど今はっきりわかった。美女丸のようになるのが怖かったからだというの
もしかたら同じかもしれない、そんな心もあったのかもしれないがそれを振り切るように叫ぶ あずみ
オレはあんたとは違う!!

絶対に違う・・・

美女丸の剣が あずみを後ろから狙った瞬間。あずみは短い方の刃の鞘を抜いた・・そして、 美女丸を一刺し。。。
綺麗だよ〜あずみちゃん
刺されてもなおあずみに語る美女丸。
ほら、殺しなよ、殺したいだろ・・・・ 刺されたことが嬉しいかのような表情であずみ向かっていく^_^;。
違うぅ〜〜 さらに挑発する美女丸を振り切ろうと刀を振り下ろす・・・。 美女丸光の中に消滅^_^;

死の間際、親を殺された子供が大きくなって殺し合いをするようになっていんだって 台詞がありまして、この人も過去を背負ってこんな 風になってしまったのかという気持ちになってお気の毒なのかもって気がした。かなめちゃんの中のウェットな部分がその台詞にえらく反映されちゃったのもあるよーな 気もしますが、かわいそだったのねって思ったのよ。 でも美女丸って3歳だかえらい小さい時に自分の 親殺して生きてきたって最初に言ってませんでしったっけ?
意味なく殺す殺人鬼でよかった気もするのだけどなぁ〜と思ってしまいました。
ディズニーの悪役みたいに、どこまで行ってもワルであっぱれってな存在っても悪くない^_^;。

美女丸を斬ったものの、 じいも息絶えあずみはひとりになってしまった。
一人で生きていくなんて考えたことなかったその台詞に、心細さが感じられる。
これからは、己の心を主として生きてゆけ
じいの最後がいいのよ・・優しくて大きくて・・・あたたかい。
合掌(>_<)

そこに飛猿出没。
火の海となった大阪城から秀頼を助けてほしいと頼みに来る。
なんで俺なんだ っていうあずみ
お前じゃなければダメなんだと・・・ そして、言うんだ簡単に
徳川の軍勢が入ってくるのを覚悟の上で、門を開けて助けた秀頼
だったら秀頼様ぐらい助けてみせろ!br>って・・
ぐらいって何よ、ぐらいって(笑)

その上、先ほどのやりとりを聞いていたかのように おまえは美女丸のような薄汚いやつとはちがうって・・、自分の為に剣を振るうのをみたことはないと断言。
いいようにまるめこんでいる気もするんけど・・・^^;
義理堅いいい娘なんだけど、 言われるがままに戦おうとするあずみが少し哀しくなる。 ほんとにこのコは戦うことでしか自分の価値をみいだせないのかと。

ともかくあずみはまたも大阪城へ・・・

中では、勘兵衛が孤軍奮闘。
秀頼を助けに来たというあずみを信じられない面持ちでみる。
徳川の刺客にじいらが殺されたことを知り、 秀頼あずみ託すのだった。

淀君もいたっ。
あずみを見ると、なぜ戻ってきた??と、あずみ秀頼を助けるというのが納得いかない様子(そりゃそーだよね)。
秀頼さえしっかりしてくれれば・・・おかげでこのざまじゃ、そんな秀頼など炎の中で死ねばよいわ! と激しく言うが・・すべてが本音であるはずはない。最愛の息子だもの。
秀頼さまを助けたいんだあずみの心が通じたのか、 ふと表情が緩んで・・音楽も変わって(笑)・・優しい瞳であずみ見つめる。
この顔がいいのよねぇ・・♪
そして、秀頼を助けてくれと・・豊臣の名を捨て一民として生きさせてやってほしいという。
たった一人の血を分けた家族だという淀君の目には涙(T_T)。
あの子はほんに性根の優しい子じゃ、ここで死ぬにはかわいそうじゃ

敵の兵士が淀君を見つけた。
さがれぇ〜〜わらわを誰じゃと思っている 豊臣の女として見事に自害して果てようぞ
兵士たちに向かって、一喝する姿は神々しいぐらいのものがある^_^;。
最後まで豊臣の名と一緒に・・・秀頼のことだけをあずみに託して、 短剣を自らの首に・・・壮絶な最後でありました。
合掌(;O;)

城の奥。。秀頼がひとり。
目の前にあずみを見つけて、びっくりしたような嬉しそうなお顔。
あずみは死んでいる兵士を秀頼にみたてて、彼を逃がそうとする。 あとは、名前を捨てるだけ そうすれば、静かに幸せに暮らしていける。
豊臣秀頼の名を捨てれば自由だ。
そんな言葉に、あずみもいっしょか?って あくまでも嬉しそうに。。あずみも、 仕方がないなずっと一緒にいてやるとの返事。 状況は最悪なのに、穏やかな優しい空気が流れる。

しかし、夢だったね。
一瞬にして現実が秀頼を襲う。 豊臣の血筋を絶やしていけないと、 熱い思いをぶつけながら必死で戦い死んでいく家臣たちを目の前にして、自分だけ生きていくことはできないことを悟る秀頼
それは、自分の為に犠牲になり死んでいったものへのけじめ。
自分で人生を選べない時代(T_T)。
世は天下人、太閤秀吉の子豊臣秀頼じゃ この名を捨てるわけにはいかない・・・

哀しそうな顔をしているが目は力強い。そして決断した。
このような戦は終わらせねばならない
平和を願う男の究極の選択に拍手だ。
本当に、それから数百年徳川の時代は、ある意味平和だったよと教えてあげたいなぁなんて、 こっちも史実と舞台の上の世界が混ざった気分でみていた。
あずみに介錯を頼む。あずみの介錯なら怖くないと・・・ふっと笑った顔が頭にこびりつく。

最後にみた時、正面だったせいもあるけれど怖いんだ震えている?それを強く感じ、 痛々しくて仕方が無くなった。
もちろんあまぎだってうきはだって怖かったのだと思うけど・・違うものそれまでの心構えが(笑)。 初めて大将として決断したことが死とはあんまりだ。
でも吹っ切れたすがすがしい笑顔なのよ(T_T)。
秀頼えらいぞぉ〜〜 立派だぞ
合掌<(_ _)>

なんのために・・・生き延びてきたのだ
秀頼の死を見てうなだれる勘兵衛
清正殿の意思をついで泰平の世を作らねばならぬ。その前に、 家康を討つのがけじめ・・・だが怪我をした体ではそれもかなわないととことん自分を責める勘兵衛
何が正義で何が悪か、人間に決められるものではない 勘兵衛の言葉に、
ならオレは何を信じればいい
そう叫ぶあずみ
信じられるのは、己の心だと、勘兵衛は諭す。
それに答えてか、 家康を討ちます。
あずみの心は決まった。

そのあとのあずみはすごい迫力。 自分の天命を自覚したのか・・初めて意志を持って人を斬ったというのか・・・
人から言われたものではなく、個人的な思い入れが天命の上に乗っかったという言い方をすると、 言葉わるいけど、本気で夜叉になった。 どけぇ〜〜敵の中につっこんでいく姿が勇ましい。

家康様!ではじまるあずみの口上は、 冷静だけど、鬼気迫るものであった。
これは、仲間たちの分、愛してくれたじいの分、大好きなうきはの分!って それぞれの思いを込めて剣を振るのをみながら、ああ・・ あずみちゃん、いや、そんな切り刻まんでも・・と思ってみていた私ってば・・ナニ^_^;
周りからはすすり泣きいっぱいだったのになぁ〜〜
これは恨みではありません、人の世のけじめなのです 家康を斬ったぁ〜〜。

全てが終わった後のあずみに語りかける 仲間たち、じいのメッセージが泣かせる
心に菩薩を持っているって。

帰ってきたあずみは、飛猿勘兵衛殿の 元にいられないかなという。その姿は、とても無邪気としかいいようがない
でも、すまないって 飛猿は歯切れが悪いんだ。
振り返ると、桜の散る中、勘兵衛が立っている。
こんな綺麗な風景があることを今まで知らずに生きてきた
傷ついた手に剣をくくりつけて経っている表情は、すがすがしすぎる。
もう、見たらわかるよね・・・(T_T)。
まだまだ教えてほしいことがあるっていうあずみに、 最後の戦いを挑むカンベイ。
彼には、あずみと一緒に生きていくことなど到底無理だった。
死に場所をあずみに求めたのだ・・・^_^;。
その気持ちを察してかあずみの剣は迷いなく、勘兵衛を斬った・・・

涙を拭き、きっと見据える。
今度は誰を斬ればいいんだぁ〜〜
あずみの叫びで・・・終焉。

いろんなことが盛りだくさんの2時間半。
一生懸命に生きる姿、生きるために戦う姿がまぶしくて、悲しい話なのに終わったあとに 爽快感の残る舞台でした。
舞台に流れる音楽が気持ちの高揚を高めるようで効果的。ちょっと必殺仕事人なんぞの音楽の使い方と似ていないかな?
殺陣の効果音は、最初はびっくりしましたがグサリって大きく出ると快感かも(笑)。
あの剣の混じりあいの動きと音が、きちんと合っていてすごいなと思いました。 あれだけの数の殺陣を覚える役者さんたちもすごいし、それに合わせる音の人も・・ 人の力ってすごいですっ。

漫画は読んでいませんが、映画はみました。人気があるのが分かるような気がするなぁ〜〜と思いながらみてました。物語に入りやすくて入れて現代とシンクロする部分もあり、あえて 深く考えずとも気が付くと、いろいろなことを考えちゃうようなところがありました。
人の命と、自分の生きる道。「使命」という言葉が何度も使われる。生きてきたからには何か使命があり、それをする為に自分たちは生きていくのだと強く言う。
後半、お説教くさいかなと思う部分も少し見えましたが、漫画の中の世界だから、 時代が違うから、素直に入ってくる部分があるのでしょう。
おもしろいなって思ったのはこの話、主人公であるあずみに一番感情移入しにくい。 結局あずみはいつも迷って流されているから心が1本じゃないの。
あずみは始終受身。
一番共感できる台詞が「勝手なこというなよ」だったものなぁ(笑)。いくらなんでも、 皆、あずみに頼みすぎやねん(笑)。

優しくしてくれる人は素直にいい人だと思い、一緒にいてもいいかもと思う。まだ自分の方向が見えていないのか、寂しがりなのか。

ただ、不安定な部分と、前を見据えた時の意思の強さが魅力的。。
その素直さで皆に愛されるあずみ、あずみに共感するというよりも、この舞台の他の登場人物の目であずみを 見守りながら、話の中にいたような気がする。それぞれ魅力的だったし(あ、さすがに美女丸さまにゃ なりたくないが・・)
それぞれのキャラクターが際立っていて、場面場面で気持ちを持っていかれて最終的にはやられた〜〜ってくせになる舞台だ。
原作では、1巻〜5巻ぐらいの内容なんだそう。そして、今もまだ続いているらしい。
あずみは誰を斬ってるのかしら??。

各人の感想ぼちぼち。

あずみちゃん
大人びたエキゾチックなフェイスに朴訥な話し方、はにかんだような笑顔。笑うとおぼこくて・・・戦っている時と笑顔とのギャップがあずみのキャラクターに重なる。青い目ではないけれど、 そう見えてしまうところもぴったんこ。
すべてが小細工なしの等身大。そんな自然さが心地よかった。
後半、あずみが自分の意思を持ち始めるところからの瞳の輝きが違っているのが印象的。
どなっている台詞も腰据わってそうでよいのですが、「男と女はああいうことをするのか?」 と聞いている姿が好きかも。

うきは・なち
舞台が始まる前にTVでコメントや、プログラムの時の写真を見た時にどこかアンバランスなものを感じた彼、 舞台の上ではそれが気にならなかったのはなんでなんだろ。
見据えた目が真っ直ぐなのが気に入った。もう少し、大人になったら色っぽくなりそっ。
あとは・・・運動神経よさそな動きと体にホレボレ・・殺陣もフライングも華麗でしたぁ〜〜。

秀頼さま
ご自分でも武器は笑顔って書いてらっしゃいましたが、いい笑顔の持ち主♪。プログラムの写真いいですし、ラスト、 あずみに幸せだったと言う時の少し大人になった秀頼さまの笑顔は、すばらしいね。
あずみと同じく、作られていないものをすごく感じた彼でした。

3人とも若くてぇ。。。伸びやかで熱くて。。。うらやましかった。 どんな風に大人になって行くのでしょうねぇ。。。(一気に近所のおばちゃん化してしまう^_^;) また違うところで見てみたいものです。

飛猿の銀之丞さんは、名前だけは聞いたことあったのですがお初ですね(わりと耳に残るお名前ですし)。
独特の間でブレスの場所が個性的で、ただたまに聞いていてこっちが窒息しそうになる(笑)。
んで、飛猿はいったい何をする人ぞ・・・???というのが、初日の感想でした。
2回目みたらえらく出番多くて語って狂言回し的な役割もあるんですけど・・・忍者って設定を利用して好きなところに出没し放題で^_^;。勘兵衛の家臣というか忍者?で・・戦乱の生き残り??やっぱり謎でした。
あと・・・笑わせようと思ってご自分で笑いすぎの気が・・(笑)

勘兵衛殿は、もう顔が怖くて(失礼)、いるだけでいいって感じしましたね。
主君の為に命をささげる無骨で不器用な男・・しぶかったぁ〜〜♪
桜のシーンは秀逸。

最後にかなめちゃん。
淀の方はとても美しゅうございました(^^♪。
登場する時のさーっと潮が引くような緊張感が心地よく、ヒステリックにエキセントリックに・・・ 華やかに。。。がキーワードでしょうか。
きついとか怖いとかそういう形容詞だけではなく、気品あって怒っている 顔もかわいいよ♪と言いたくなる(笑)の。
淀の方の生き様は有名なので、それを頭の隅に浮かべながらみてしまうのだけど、 壮絶な人生を送ってきた中で培ってしまった人生感が、崩れていきパニック起こしている様子がきっちりとでていた。
そして、母のエゴと愛と・・・・

美女丸は・・
違う風に描かれてもいいかもしれないのだけど、どうやら今回は人を力でぶったぎって 生きてきたような豪快な役のイメージね。
あまり肉体感はない方だから(笑) ギリギリのところで体張ってましたぁ〜って姿がありました。
そういうギリギリ感が男役やってる時のかなめちゃんって感じだと思い出しましたけど(^_-)。
声はさすがに圧巻で、ちょっと引っ掛けて出すダミ声系。 声と特殊な役柄に助けられてはいましたが、十数年ぶりの男役をまっこうからストレートに演じきっていたのではなかろ〜か。
日を追うごとに余裕が感じられて動きが大きくなり、その表情の危なさが本当に人を楽しんで斬ってい る危なさと不快感が増徴^_^;。にやってする笑みがね、憎たらしくって好き(笑)。
そして、赤い花の中にすっと立った時の妖しさはたまらない。
今回は殺陣あり、フライングありで・・・フライングに関しては飛んでるよぉ〜〜状態で目が点。 どーも体使って動いていると心配になってしまうのでぇ・・ハラハラもさせてもらいましたが楽しかった(^^ゞ
殺陣は・・私には細かいことはよくわからないけど・・奮闘してたな^_^;と。片手でバサッサバッサやってる姿は好きでした。 人と交わるシーンではちょいと迫力不足は否めなかったですけどね。あずみとの対決シーンは こうもりさんにありがとうと言っておきましょう(笑)。

淀君と美女丸、舞台の上で2つの役を一人の人間が演じる必要性はない・・・だろな(笑)
演出の方の好みとしか思えなくて・・涼風の男役見たかったのだろうか??やらせてみたかったのだろうか。初日を見た時には、 2役だからこその制約みたいなものを感じて、そんなことを思わないでもなかった。
どちらかだったらもっとはちきれていたかも知れないのになぁ〜ナンテ。次に見た時はどちらもぶち切れていて・・・ もう何も言うまい状態でノックアウト。
華やかに白く光る部分と黒く光る部分。その両極端の特性を見せてもらえて、ファンとしては、ありがたい限り。
そんなチャンスを引き寄せるのもかなめちゃんの引力なのだろう。
今頃になって男役をやってる姿見るとは思いませんから、次の舞台も2役で男と女を演じるって聞いた時は耳を疑った。
ずっと見てなかったのに、あまりに違和感なくて感慨にふけることもなく切れた役やってるよって・・・普通に見てる自分にちょっとびっくりしたかな。
月日が経ったなって感じることもない男役姿。そのままやねんもん^_^;(いいのか??とも心配になった)
でも男を演じているから・・・って特別に思わないのは月日が経った証拠かもしれないと思うとしみじみ(^^ゞ

どちらも、人の喜怒哀楽の中の"怒り"のボルテージが上がった状態の役。それぞれの上がり方で 演じきるのは見事。
気が付きゃもう完全にベテランさん。でもずっと新鮮なのはそんなチャレンジャーな 姿勢があるからだよね。プログラムにこの公演が終わったらきっと何かが変わってるという言葉があった。
刺激いっぱいの舞台で何を感じていたのだろうねぇ・・・
舞台の上でそれを毎日同じようにキープするのは大変だろうし、ごぶさたの男役も一緒で普段のお仕事よりもくっついてきたことも多かった舞台。
でもね、きっと何かの機会にこの舞台の話を聞いても楽しかったそーいって笑うんだろな。

これからを楽しみにしております♪

余談だけど、シェークスピアやギリシャ神話にでてくる狂気を演じている姿を見てみたいという気持 をそそる舞台でもありました。

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