華麗なる卒業生たちのコーナーがあると聞いて、
最初のころはいつご出演かしらぁ〜なんて楽しみにしていましたが、存在すら忘れて
いた最近・・・(笑)ようやく登場でございます。退団10年にあわせたのかなと見た後に思ったけどネ。
いろんな柄の布を接ぎ合わしたような、菱沼さんデザインの薄いやわらかいブラウス
姿。ちょっと春を先取りかな?
時折、目を細めて、考えこむように話すかなめちゃん。
宝塚初体験の時から順番に話をしてくれた。
宝塚を退団した当時にも聞いた記憶があるけれど、また違う印象の部分もあるな。こっちも年食ったから、同じコトを聞いてもとり方が違うのかも知れない。
時折目を細めて一生懸命に話してくれる。この方っていつも思うけど、よっぽどのことがない限り茶化したりしない・・・・
が・・・・
記憶がだいぶと飛んでいるご様子・・・
忙しかった大変な公演ほど記憶がとぶんだそうな。
舞台の板の上に乗ってしまうと、それまでのことはもうパッと(笑)。
いや・・・知ってましたよある程度は。前しかみてないかなめちゃんだから、
細かいことは覚えてらっしゃらないと。
印象的だろうと思うこともきっと日常の一コマで、それがいっぱいあると忘れてしま
うのだろうな・・と勝手に想像もするんだが他の方はどうなんだろ。
余談だけど・・・
この映像を見せていただく前に、以前にベルばらの再放送か何かの時のコメントも見せてもらった。
なつめさんと共演していたこと忘れていたって・・・・
ご本人に突っ込まれたって・・・(笑)。
それは・・・失礼だ(笑)。
忘れないでねぇ〜〜つかの間のアンドレさまだったけど・・・その前にフェルゼン
さまでもあったこと・・
初舞台の映像が流れた。
どこにいるねん?なぜかイレネさん、黒木さんらしき人だけが判別可能。
初めて役がついたときのこと、新人公演で初主役をしたときのこと・・・大地さんに抱きついて泣いた記憶はあるらしい。ちょっとかわいいエピソード。
ガイズ&ドールズの新人公演の写真。ひげつけて、ふっとい眉毛のかめちゃん。紫の色のスーツ。最初この写真みた時にゃびっくりしたこと思い出す。失礼ながら、なんだぁ〜〜と(笑)。
再演みたけど、おもしろかったというかなめちゃんの言葉に納得。おもしろい役立った。
「二都物語」では男役のおもしろさを感じたと。自分では変えられない周りの変化と、かなめちゃんの充実度が重なったのだろう。ある意味ここが、男役の基点なのかも。
「夢の彼方へ」の映像。声も体もかわらないけど、小さく見えるね。
なんだか、難しい歌歌ってる・・・。屈折したアンデルセンの部分の方にやりがいを感じながら演じていた記憶があると。舞台の上ではきっとアヒルのかなめちゃんがかわいかったのだろうけど・・・なんかね、そんなフェアリーな部分を前面に出しながら、水面下でもがく白鳥のようにいっぱいいっぱい考えていたのだなと思う。
そして、ジャッキー。きれー、ほそぉ〜。ガリガリです。この写真何度眺めたことか(笑)
私の原点(笑)。
男役として乗ってきた時の女だったから大変だったと。反発するように?かりあげだったこと思い出したがそれって意思表示だったのかしらん????
「天使の微笑悪魔の涙」のメフィスト。この頃からちょっとずつ記憶がはっきりしているご様子。話すことに乗ってきたのかもしれないが。
自分は悪魔的な部分が多いと実感。
現実的なのは認める・・・(笑)
やっと気持ちのいい役やりやすい役にめぐりあったと。。。
悪魔として生きていこうかと?いや・・そんなことはおっしゃっておりませんっ。
トップとして代表になったけど、重圧は無かったと、トップの時代は本当に楽しかったと話す。でもね、話を聞いているとものすごーく考えていたよねぇ〜と思う。
自分のこと、人のこと、組のこと・・・そして、すごく人をよくみていると。
苦労がきっと苦労じゃなくあたりまえのことだったということなのだろうか。
いつの間にかこの当時のかなめちゃんの年齢を追い越してしまった私だけど、こんなに大人じゃないぞ。
シルバは、銀橋の歌が難しかったと感慨深げ。あの曲は名曲だっ。
カツラONカツラの話は、見る前に教えてもらってましたが・・・言っちゃってましたね(笑)。
黒い鬘の上にシルバーの鬘と・・・ハハ反対っす。
ジュリオは、男役として一番色っぽい役だったと話す。背中で包容力を出すのが課題だったと。ある意味、こういう役が似合う男役になりたかったんだろな。
そして「PUCK」。退団を決めたいきさつを・・・みちゃったんだPUCKの目で、当時の月組を・・。組が充実してきたからって別に辞めなくてもよかったんですけどねぇ・・
決めちゃったんですねぇ・・・(T_T)。
そして、「グランドホテル」。やっぱりこの話題になるとキュンときちゃう。
映像が流せないから写真・・・それがまた相乗効果。
最後のバウ「ロストエンジェル」は、なるべく多くの人と触れ合っていたかったと。
そして、次に渡せるような作品に・・・・
あの舞台はそれがテーマだったのかも。
メフィストの行動によって、若い人間ふたりも(あぁ・・・役名がでてこない!マイケルだつけ)大切なことに気き、愛を得て、メフィストもまた昇天していく。悲しいハッピーエンドだった。最後の笑顔は、神に近いぞアレ。劇場でみていたらたまらなかっただろうと。でも、見たかったと今更ながら・・・・くやしい(笑)。
退団の日の感想は、初めて聞くかな。
緞帳が下りた時にため息をついたと・・・ギリギリの状態だったんですねぇって。おっきな荷物
下ろしたんでしょう。
みていて痛々しいぐらい張り詰めていたのは感じていたよ。声のことだけじゃなくてね。
なのに「たぶん・・・声の調子が悪かった」とか言っちゃうんだ(笑)。たぶんじゃないってぇ〜(笑)。
そして、紋付の紋が斜めになっていたことをえらく悔しがるんだよなぁ〜(笑)。
10年目にして、私の道はこれだと思ったという。
染み付いた男役をそぎ落としてきた10年。またいちからがんばっていくのだろうな。
かなめちゃんの話を聞きながら自分の涼風ファンの歴もたどっていた。いろんな感情が頭じゃなくて、体が思い出す。
辞めてから10年経っちゃって、ファン歴の中で宝塚の時代ってほんの一部なんだけど、やはり大きいなぁ〜。凝縮されていたからかな。
でも、たまにビデオみると別人みたいに感じるんだ。この間もPUCK誕生シーンみて、
うわぁ〜〜すごいまつげって驚いちゃった(笑)。顔の半分「目」でした。
いつまでも可能性のある役者でいたいといい続けているかなめちゃん。
一見、受け身ででもかなり挑戦的。
変わらずに・・新鮮に・・・人間くさい妖精でいてくだされ。
だーい好き♪
と、改めておもっちゃった。
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