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2003年3月2日〜3月30日 帝国劇場
L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー 作詞・脚本/ノエル・ゲイ 作曲
翻訳 丹野郁弓/訳詞 高橋亜子/演出 山田和也



CAST
ビル 唐沢 寿明 パーチェスター(弁護士)) 武岡 淳一
サリー・スミス 木村 佳乃 チャールズ(執事) 丸山 博一
ジャッキー 涼風 真世 バターズビー卿 山賀 教弘
マリア公爵夫人 初風 淳 バターズビー夫人 白木 美貴子
ジョン・トリメイン卿 村井 国夫 ジャスパー・トリング卿 花房 徹
ジェラルド 本間 憲一 ミセス・ブラウン 有希 九美

帝劇でのミュージカルも久しぶり!!そして、16年ぶりのジャッキーでございます。
発表は去年のゴールデンウィーク明け、長くもあり間にいろいろあったんで、早くもあり。。。それでも、ただただ早く見たいと思った2月。 そして。。。あっというまの1ヶ月でした。
3回観劇するも正直物足りないんで^_^;。再演してぇ〜〜と叫んでおきます。

初演は1937年・・・とっ。えらく古いものなのですねぇ・・戦前やないの(@_@)。
日本では、1987年に宝塚で2度上演。かなめちゃんは、この初演にご出演。ジャッキーは代表的な役のひとつになりました。
初演は、見ていませんが、その後のゆりちゃん(天海祐希)がトップの時の再演には何度か足び、CDはもう飽きるほど聞いていたとっても大好きな作品で再演の話を聞いた時はびっくりしたな。
歌詞も演出も新しくってことで、 変わった歌詞に馴染むまでは違和感がありましたね。台詞も好きだった部分なんかは、 待っちゃったりなんかしちゃうんだな。
ただ、馴染めば今の時代に合った言葉で耳に優しいものになっていて 、分りやすいなぁ〜と思いました。曲の中でゆったりと言葉を選んでありますし。 今は、思い出すとごちゃごちゃに混じって出てきちゃう(笑)。
かわったトコで大きな部分は、ジャッキーがビルを誘惑するシーンの後にあった ダンスがビルを追いかけるっていうドタバタしたシーンになっていたことかな。
話のつながりを見ると、そうだったのねぇ。。。って(笑)。宝塚のバージョンでも、 奥でやっていたんですけど。。。その状況を理解していた人も少ないだろな。ん?私だけか?気づいてなかったのは^^;。
全体的な印象としては、 宝塚特有の、バーっとはじける若さゆえのパワーみたいなものは薄くなり、 落ち着いた大人の雰囲気がありました。 おとぎ話ではなく、こういうことも実際にあったかもしれないなぁ〜と思わせる現実感がある。 プログラムによると、当時の状況ではおとぎ話以上のなにものでもないらしいですけど。
衣裳やセットも優しい色合いで上品でしたね。すっきりしたって感じもします。ただ、サリーちゃんの衣装だけがちょっと??でした。
台詞が早口になって歌がゆっくりにと感じました。早口ってていうのは、 単に唐沢さんの口調なのかもしれませんけど^_^;、けっこナチュラルな仕上がりでしたね。 アンサンブルの方の声がいかにも舞台用(というか四季っぽい?)って感じのお声の方がいらっしゃって おぉ〜この声は。。。と思うことアリ。
比べてどちらがよいってぇコトはないのですが、、 ランベスウォークの辺だけはテンポアップしてほしい・・。 かなり重たいものになっちゃってて、のりにくい。 客席に降りてきて初めて、 唐突に盛り上がった気分になってしまいましたから・・・。スプーンダンスぐらいで、 貴族の方同様踊りだしたくなるようなワクワク感が感じられなかったのが残念。
あとはねぇ・・お屋敷が素敵でしたぁ〜〜。リカちゃんハウスみたいになのぉ〜。 引っ込みの時も、ちゃーんと階段下りて入っていって。。。どこまであるんだ?みたいな(笑)。 ヘアフォード邸は、山手にあるのかなぁ〜なんて思ったりして・・・。
パブの屋根もまるっこくてかわいかったなぁ〜〜。

幕が開くと、夜の町、光る灯は高級住宅街?。 オーバーチェアが流れる間は、ハートのライトがぐるぐる回ってかわいいの・・・ちょっと「She loves me」をも思い出す。
曲が終わりライトが着くと1台のクラッシックカー。ヘアフォードに向かう車でございます。 そこにお貴族様が乗り込むンですけど・・・ん?10人?定員オーバーだよぉ〜(笑)。 そんな突っ込みは入れてると・・ナンバー「ヘアフォードの週末」へ。
アンサンブルの方の重奏がとっても心地よい。 たいくつだぁ〜〜パーティも飽きたし、何も楽しいことはないって贅沢なこと言ってる(笑)。そして、ヘアフォード家に行けば何でもあるんだ素晴らしいってぇ。この歌によるヘアフォード邸は田舎にあるらしい・・。
、車は動かないが、景色が背景が変って動いているように演じる・・・レトロだけど効果的。走っているおまわりさんはご苦労様だ。
そして、この車は優れもの。ヘアフォード家に着くといくつものパーツに分かれ、貴族方々のトランク、 お屋敷のダストボックスとして運ばれちゃう・・・。
その間に、お屋敷がぐるんと回ってきて・・・ヘアフォードの中に・・・
まわる屋敷には・・ジャッキーぃぃ・・\(^▽^)/。テラスから外の様子をうかがっているんですよねぇ〜。 そして、階段を降りてきてあととりがのないのぉ〜♪」と歌う。 そこにジェラルドの見つかったとの声。ならどんな人?と歌は続く。ところどころ合いの手 入れながら「足は長いの?」ってな調子であんよ出すジャッキー。足が長いのは・・・アナタよ(^^ゞ。

お客様が各部屋にはけて二人っきりになったジャッキーとジェラルド。さっきの話はほんとなの? ってな具合でつめよるジャッキー・・・。本当だよ、ふたりで遺産を手にいれるはずだったのに大変なことになっちまった・・どーしよぉ〜と泣き のはいるジェラルドに、「コレを売ればいいわ」とでっかい婚約指輪をぽいっ。私は、 財産もってるその人を手にいれるまでよぉ〜〜さいならってジャッキー^^;。
この指輪でっかいよぉ。。。。(笑)。さすがだわさ。日に日にこの投げ方が大きくなってきてたと評判(笑)。そして、 お楽しみとビジネスを一緒にするわけにゃいかないって ♪「私さえ良ければ」のナンバー。
ジェラルドの歌から入り、ジャッキーが歌う「万場券よぉ〜〜」ってライトがバーンと明るくなる。光の中にゃ いくわよぉ〜〜って感じのお嬢様(*^^*)ノ。
ジャッキーの自由奔放ぶりが満開でみていてとぉっても楽しい。 私は、思うとおりに生きるのっ邪魔させないわっとここまで言えたらもう怖いものなしだなこの人^^;
階段に足かけてとりまきの?殿方に色気振りまいたり、女王さまぁ〜〜(笑)。
運ばれてくる衣装ケースから、 ショール取り出し、帽子取り出し・・うーんもうちっとっとばかりに光るネックレス見つけて、コレ好き!>^_^<って輝くお顔。
追いかけるジェラルドにゃ新聞頭からズボッとかぶせて・・・差し出された花束は一気にばらまき、 気持よく暴れてる。
高らかな歌声とともに、バン!と勢いよくポーズ決めてくださり・・・すっきりおしまいっ。

踊っている間に、殿方諸君が次のシーンの椅子をさりげなく自然に整えてくれてますから すぐさま親族会議のシーンに以降。
マリア公爵夫人、ジョン卿、バターズビー卿とその夫人、ジャスパ卿にジャッキーとジェラルド。 親族の皆様がそろって・・ごちゃごちゃ言ってるよりも会ったほうが早いと、 いよいよビル登場!!
のっけっから、ふざけた態度になんだこいつ?状態の一族様方。しかし、 ビルは何て言って呼ばれたんでしょうねぇ・・後継ぎの話は 知らなかったらしいし・・・。ガラが悪いというよりも、貴族方々を嫌っているように見えるんだが・・。
ビルなりのあいさつ?で個々にご挨拶。
ジャッキーに向かっては、姉ちゃんイケイケだねぇって・・・。おっかなびっくりだけど、笑顔絶やさぬジャッキーはさすが(笑)。
ここはピンクのワンピなんですが、胸元フリフリのけっこあいてるお衣装なんだな。 んでもって。。上からみると胸元気になる^^;。巨乳の方にゃ着せられません。
ビルはどーやらジャッキーの持ってるひらひらのハンカチについてる香水が鼻に触るご様子で、 くしゃみしてる・・。それ見てジャッキーは??な顔。なに?なんかへん?別にヘンじゃないと思うけどって、 クンクンさせてる顔好きなんだなぁ〜(^^ゞ。
ビルがランベスに住んでるって聞いて、騒然となる一族。反対に、この屋敷の後継ぎって聞いて、 莫大な遺産が入るって聞いて、びっくりするビル。サリーに話さなきゃって言うビルに今度は サリーって誰?と・・。
遺産を相続するためには、後見人である公爵夫人とジョン卿の了解を得なくちゃいけない。そして、 同じ階級の女性と結婚しなくちゃならない。と聞いて、サリーは同じ階級の人間だ、 呼んでくるってビル退場。
サリーもランベス育ちって聞いた時の、ジャッキーのいやそーな顔、頭にこびりついてる。。^^;

ビルがランベス育ちの上品ではない青年だったってことで、嫌がる一同。 公爵夫人は、新しい血が必要だからと前向き。それでも、不安なんで、 どうしたらいい?と聞く。その相手は弁護士のパーチェスター。そしたら私にまかせてって(笑)歌うんだ。 この♪「弁護士におまかせ」のナンバーは振りがユニークでねぇ。ホップしましょ♪ステップしましょ♪ジャンプしましょ♪って 皆さん飛び跳ねてらっしゃる(笑)。
かなめちゃんも、ものすごーく楽しそうに踊っていてね笑っちゃうんですが。それよりも踊る姿の普段見慣れぬジョン卿 や、えらくシャープな踊りの公爵夫人に目がいっちゃう(笑)。
パーシェスター殿は、のり貼り付けたような七三分けで、目見開いて・・(笑)見るからに 漫画チック。
がんばって歌うも役に立たないらしく、とりあえずは、 ビルを後継ぎにしなくてもいいように何か抜け道がないか、一同遺言書のある書斎へ移動・・・。

その様子をうかがっていたビルとサリーが入ってくる。おっきくって、綺麗だぁ〜とおのぼりさん状態のサリーに、 これは俺たちの家だってちょっと鼻高々。教育を受けなくっちゃいけないって聞いて、もしかして自分と別れなきゃいけないってことはない?と不安になったサリーに、 そんなことはない、お前だけだよって歌う♪「ミーアンドマイガール」
大きなテーブルの上で、タップ!タップ!。ビルが踊っている横で、サリーちゃんがノー天気そうにカーンって。 食器で音鳴らしてる姿がかわいいっ。唐沢さんのタップはおしゃれな感じがして上手かったなぁ〜〜。 ラストは、ほんまにキスしてそのまま転げちゃった・・・^^;。
挨拶にした執事チャールズ&従業員の方々に、机の下からこんにちは。 ここのあるものがすべて、ビルのものと聞いて、ふたりはランベスに持ち帰えろうとする。 持てるだけのもの持て!のビルの言葉にサリーちゃんよっしゃぁ〜〜。なんか、このよっしゃーが威勢がよくて好きでした。
両手一杯に荷物を抱えるのだけぢ、その日によってかき集めたものが持ちにくかったりして、自然にハラハラしちゃう(笑)。その様子もお楽しみだね。

♪「イングリッシュジェントルマン」のナンバーは を料理人やメイドが調理室で歌っている。噂話をそのまんま歌になっちゃってましたね。 どうみたって、ビルは上流社会の人間じゃないっってぇ・・。
小麦粉を打つ人がいてね、そのバンってたたきつけるのの横で、その振動で飛び上がる人がいたり、 台所で出る音をうまく取り入れていた。歌は上品に・・動きはコミカルに・・・ 漫画ちっく。

ジャクリーヌ様に呼ばれたビルはローズルームへ。
そこに待ち構えるジャッキーはヘヘってな顔で立ってるんだわさ。
襟元と裾に、豪華なファがついているガウンをお召しになった、ジャッキー様はゴージャス。
ビルがソファに座ろうとするのを察知して、滑り込む・・。クッションだと思ったのがジャッキーの体とは・・ びっくりするビル。そりゃまそうだわね。
かなーり積極的に迫るんだけど、かみあってない台詞がおかしい。 アナタみたいな人を待っていたのよぉ〜〜と調子のいいジャッキー嬢。いままでどこにいたの? の問に、「台所」とボソリ。ここ、私のツボ(^^)。
♪「その気になればできること」は、 隠すことはないわぁ〜〜普通ならその気になってるはずなのにおかしいわよぉ〜〜と迫るジャッキー。
歌いながらの行動がねぇ・・・すごいんだよ。ビルたじたじ^^;。勇気だしてぇ・・・じれったいって(なぜか巻き舌入るんだよね)。 うまーくガウンの裾をからおみ足だして・・・迫ってる。個人的にゃビリの頭ぐりぐりしてるとこが好き(^^)v。
最終的にゃがばぁ〜〜とビルに向かって開いちゃってぇ〜〜。客席からはみれないってぇのがまた・・・^_^;。
中に着ている黒い下着はちらちら見えていたんですが、 楽日にゃ、どういう形になってるか全部判別できましたから、日に日に大胆になっていたんでしょねぇ。
ふたりでソファごと後ろにひっくりかえって、決めのポーズっ。ソファーから4本の足がニョキでした。

そこに居合わせたジェラルドとサリー。ジャッキーたら 「あらぁ〜〜」って(笑)。マナーのレッスンしてたらしいですわ。ジェラルド、ショックでかっくんかっくんしながらジェラルド退散(これ延々とやってんですわご苦労)。
ここで、サリーVSジャッキーの小対決っ。でも、相手にしてらんないってジャッキーひとまず退散。

ジャッキーが立ち去ったあと、もうここに来るのはイヤ!私のことは忘れてよってというサリーに、 忘れるのはお前じゃないって・・ビル。 ♪「この手にとって」
は二人で生きて生きたいって歌。
ここは、どうもおふたりさん、歌うのに必死そうでイマイチ酔えなかった・・・^_^;

ふたりが仲良く歌っているのを、うしろでジャッキーみているんだな。なーにあれぇ〜〜って てな見事なふくれっつら。 なぜかクッション抱いてんの(笑)。←このクッション、千秋楽には振り回されてびよょょ〜〜ってえらい形に伸びてたな。
そして、見てるわけにゃいかないビルを捕まえろぉ〜〜と人を集めてビル争奪戦の開始。 すっごい勢いでのおいかっこ(笑)。サリーの「ビル!」って声が響いてる。
舞台前の幕袖に入って舞台後方のテラスから出てくるんだもの・・。 皆さん、かなりの運動量じゃないかしらん。もちろんジャッキーも走ってます。 高いヒールで、他の殿方に負けじとビルを全速力で追いかける。ガウンの前がはだけちゃってるのもおかまいなしさっ。 さっきのシーンより露出大(笑)。
かわいそうなのは・・ジェラルド。巻き込まれてヨレヨレ・・。途中で、洗濯物を運ぶメイドも、 プライド高いおば様も加わり・・えらいこっちゃぁ〜〜。そして公爵夫人まで・・・・(^_^;)。

ジャッキーからは逃げた様子のビルも公爵夫人にゃ捕まって、マナーレッスンとなりました。
パーティーを開くので、きちんとした言葉づかいを学ばなければ・・ ジェラルドぐらいはしゃべれるようにって夫人の言葉に、ジェラルドの真似するビル。これが上手くてねぇ〜〜笑った。
上流階級の方々のパーティーなどのシーンを実地で 再現してくれるのだけど・・・ その後は、公爵夫人のテンションが上がりすぎて・・・ひきました^_^;。 それって・・大阪のおばちゃんはいってない?そんなちゃかちゃかしゃべらない と思うのだが・・┐(´-`)┌。
結局、サリーをパーティーに呼ぶ、呼ばないで口論になり「サリーとは絶対に別れない」といい放つビル。

サリーに会いにパブに到着。でも、サリーからもランベスに帰る、私といっしょにいると貴族になれないって言われちゃって、 怒って帰ってしまう。
ビルが帰ったあと、現れるジョン卿、ふたりが引き裂かれるのは間違っていると・・ このときのジョン卿の目が優しくてねぇ・・・。
サリーが歌う ♪「もしもハートをとられたら」はとってもいい曲。佳乃ちゃんも丁寧に歌っていてよかった。

パーティー当日。
ボロがでないか緊張気味の一族。嫌そうに用意している段階でのピルとチャーリーのやり取りがいいなぁ〜こういう部分で ちょとずつ馴染んできているのかなと思うわけだ。
そして、パーティーは始まった。 ジャッキーは仲良さそうにジェラルドにエスコートされてるくせに、 ビルが登場すると、ふらぁ〜〜と夢遊病のように引き寄せられそうになってる。真ん中の芝居に百面相してるジャッキーも 面白かったなぁ。ブルーグリーンのドレスは肌の白さを引き立たせていて、むっちゃ綺麗(⌒〜⌒)。 頭にのっけたティアラも似合ってる。
ぎこちなくもなんとか(ほんと綱渡りだけど)お披露目の努めを果たしているビルの元に、サリーとランベスの仲間が 「ごっきげんよー」って乱入。まあ、目がチカチカするような色のお召し物の団体でしたわ。
異質のものに入ってきたという場の雰囲気に、サリーを紹介するビル。 「サリーがここに合わないっていうんなら、それはオレが似つかわしくない、ランベスに帰る」と。 何とか食事まではいなさいと言う公爵夫人。なら仲間も一緒でいいか?の声に、踊りだす一同。 こことは違う、いい風が吹いているランベスが最高だよって ♪「ランベス・ウォーク」。 横でヘンな目で見ていたお貴族様も、巻き込まれて・・・ノリノリだぁ〜
ここは、出演者が客席に降りてきてとっても楽しい趣向。 近くだと歌声そのまんま聞こえてくるし・・・歌っている役者さんとアイコンタクトしちゃったりして・・・。 しかし、2階だとかなり寂しいんだよねぇ・・ 舞台では、かなりアクロバットなダンスをしてくれていましたが、あの一体感というのは何にも変えられないものなんだなぁ。 客席の温度全然違うの^^;。
盛り上がった状態で、1幕終了・・・。


2幕・・
オーケストラが上がってきてびっくり。その加減で1階ではスタンバイしている 役者さんたちは見えませんが、2階だとシルエット状に見えるンです。ジェラルドの本間さんは、 音にあわして踊っている?
ライトが当たるとぱっと明るくなって、♪「熱いアイツがやってきた」のナンバー。
これはあのパーティーの翌日なのね。 この舞台一番のダンスナンバーかな。イギリスって晴天の時が少ないっていうからお日様はとっても 大切なんだろなぁ〜〜。爽やかな風を感じられるシーンになっていました。
ジャッキーは、ちらしの花柄ドレスに帽子スタイル。プリティーだぁ〜〜。 あんまり見かけないタイプっていうのもあってお気に入りのドレス。
踊っているうちにセリ上がってきてびっくり。いっぱい踊ってるぅ〜〜って(笑)。 ジェラルドもここぞとばかりに踊ってらっしゃるし・・・。 本間さんと楽しそうに踊る姿は作品ちがうんでないかい?って(笑)。 踊る姿がこんなに見れるとは・・・嬉しすぎ(T_T)。
スカートがばっと持ち上げて、ステップみせてくださりおてんばなジャッキーになってしまっていたネ。。
そのセリの下で、寝転がった状態で足を上げて、音を出している振りが素敵。 子供たちの水タップもかわいい♪。

公爵夫人に呼ばれてサリーがやってくる。ビルが追いかけてこないようにサヨナラを言いなさいと言われて、 愛しているからと承諾するけど、やはり寂しそうなサリー。 ここで歌う♪「スマイル!スマイル」は、いじらしい。
泣いてなんかいないっ笑っているの。でも泣き笑いだよぉ〜サリーちゃん。
辛いときは、あごを引いて笑って乗り越える・・・泣きわめく前に自分の元気を信じる。 明日を信じて・・・。
明るくからっと歌うのだけど、その明るさとは逆に、 寂しさが伝わってくる。そして強さも伝わってくるナンバーです。
すっごくこの歌好きなんですよねぇ・・こんな風に考えて前に向かって生きていけたら・・・。 何が起こっても死んだら終しまいって・・(笑)。最高やん。
ここのサリーちゃん白いオーバーオールで、水平さんチック。

図書室で演説の練習をしているビルのもとに行くサリー。
マントかぶってその気になっている姿あり。着ている シロテンの毛皮は生きてるらしい・・・(笑)。
ボケるサリーに突っ込んでるつもりで ボケてるビルって頓珍漢な図がおかしいよぉ〜〜。
楽しそうにおしゃべりしていたのだけど、サリーは「私お別れを言いにきた」と・・・。 ビルは取り合わず公爵夫人と決闘だぁ〜入っていく。 ビルがかぶっていた王冠をもって歌う♪「もしもハートをとられたら」にちょっとうるうるきちゃったな。
曲にかぶさっての「お車の用意ができております」という台詞が妙にタイミングよくて悲しい。

どーやら公爵夫人は反対にキレたご様子でえらい剣幕でおこってる(笑)。
最低の義務は必要なの・・!!と。 そして、ヘアフォード家のご先祖さまのナンバー ♪「ヘアフォードの歴史」。 ここはねぇ・・・どうなっているのだ?と不思議でしたねぇ。全くの人物画が、 ライトが着くとちやんと人が動くんですもの。逆さになって足だけの人は・・根っころがってるのかなァ〜〜。 おまけに足が出てきてタップよぉ〜〜。行進してくる様子は圧巻です。
ひとりひとりのご先祖様にキャラクターがあって、 勇ましいのやら、おカマちゃん入っているよーなのやらいて、かわいいんだよなぁ〜。ここテーマパーク来てる気分になってだーいすきっ。

ジョン卿登場!。お酒片手に意気投合しちゃうふたり。 そこにパーチェスターも混じって、公爵夫人立ち向かおうって・・・話になるが・・・、 一族ひきつれて戻ってきた公爵夫人にスタコラ・・・と逃げるジョン&パーちゃん・・・ビルお気の毒(笑)。
やけになって暴れて投げつけちまうビルに、 サリーは絶対にダメだ!と言い捨てて去る公爵夫人。愛なんて下流階級の人の言う言葉らしい・・。
そこにサリーが出て行ったと慌てて戻ってくるジョン卿。急がないと・・と言ってるが、 言葉とは裏腹に酔っ払いふたり・・・^^;(ここの酔いっぷりは見事でしたジョン卿(^^)v)。
ビルはサリーをこれ以上ない女の子だと・・・そうだ・・と言ってるジョン卿も実は・・ 公爵夫人が・・だったと・言いながら酔いがますますまわって、頭のなかぐるぐる。
酔っ払っての♪「愛が世界を回してる」ナンバー。 ここは、手品師ビル。ステッキ操って・・帽子でもなんかしていたなぁ〜。歌いながらひょいひょいとやっちゃうんだよなぁ〜〜。 ジョン卿とふたりのダンスも楽しそうでネ・・・ご先祖様も再び登場の楽しいシーンです。
村井さんと唐沢さんの声があっていて心地よい歌声。 ジョン卿をマリオネットのように操っているような振りが好き。

ランベスでは、サリーがあわててる。ここにもビルが来るから去らなくっちゃと。そこにジョン卿が現れて、 言葉づかいなんかを直すだけで幸せになれる・・と持ちかける。夢見たいなことをといいつつ同意するサリー。
ビルもやってきてたが、サリーはもうここにはいないと追い払われる(サリーちゃん上の部屋から見てたりするんですよねぇ・・・・)。 必ず戻ってくるからここで待ってるって♪「街角の下で」とつづく。
町の人たちとのやり取りが楽しいの。自転車にのる少年や友達かな。ポケットに手をつっこんで踊る姿がナイス。
そして、サリーを求める心の幻想シーンに・・・
3組のデュエットが美しかったァ〜〜。んで、肝心のおふたりのダンスが・・・あちゃぁ〜〜って(笑)。 踊らなくても、抱き合ってゆれていたらよかったんじゃないかと思ってしまったのですが・・・。
サリーちゃん、笑顔が・・・のりたま笑顔(プログラムに載っていた写真といっしょ)で固まっていて・・・^^;。 踊りよりもそれが気になって仕方がなかった・・スモークの中のふわぁ〜〜ってしたシーンなんですから、 もうちっと酔ってくださいなっ。
幻想から覚めて、諦めて帰る姿がちょっと痛々しいビルでした。

時間が流れてなんでしょうか次のシーンでは 公爵夫人が頭かかえちゃってます。この間、ビルはサリーを探して、新聞広告出したり、懸賞金つけたりと、 いろいろとやったらしい・・・。手がつけられない、こんなことならサリーに帰ってきてほしいと、 愚痴る彼女に、「くそばばあと思える君が好きなんだがね」と・・・ジョン卿。コレを気にプロポーズでもと がんばるがうまくは・・行かなかったねぇ〜^_^;。
ジャッキーは、懲りずにずっとビルを追いかけまわしていたご様子で 相手にゃされてない・・・。このシーンの最初はお貴族様のダンスではじまるんですが、 もちろん二人で踊ってるの。ジャッキーは乗馬服着ててねぇ・・腰のあたりが膨らんだラインで、小さめの 帽子もキュートっす。
踊ってる時は仲良しなんですが。。。踊りおわると、ジェラルドから逃げようとするジャッキー。 犬のじゃれあいみたいなんですけど(笑)。
ランベスに帰ろうと、荷造りをするビルに、 サリーばっかりで私はどうなるの?って、詰め寄る。私のことが好きなんでしょ?って。 でも、「俺は獣医じゃなぃ」って・・・。それ聞いて、「貴方しか男がいなくなっても、貴方とだけは結婚しない」と 一発ビンタ食らわして去るお嬢様・・・。まあ。。。お見事でした。
君こそひっぱたいてくれたら大人しくなったのに、というジェラルドに ああいう女には、2.3発たたいてやればいいと、アドバイスするビル。ほんまかいなぁ〜〜。
でも、ジェラルドは単純だからやっちゃうんだよねぇ(笑)。ビルと公爵夫人がに話してるっていうのに、 ひっぱたく音と、ジャッキーの痛いぃ・・って声が・・・^_^;。最後通告ってぐらいの マジな話と、笑うしかない二人とのバランスがいいよなぁ〜このシーン。
その声がだんだん甘えたよーになってきて・・・笑うしかない。その後に出てきたふたりは ラブラブモードよ(^^)v。さすがに痛そうにぽっぺ押さえてるジャッキーでしたけどね。
最終的に折れた公爵夫人。お別れのキスをしなさいというが、ビルは、そっちがしてくれって。 それを聞いてキスする公爵夫人。そして、 「貴方は本物のヘアフォード」と認めちゃう。
ふたりの間に優しい空気が流れるひと時・・・。それでも、別れるというので、 なんともいえない気持になっちゃったんですが、 欲を言えば、もう少し、 公爵夫人がビルを、ビルが公爵夫人を認め合ったという感情が見えてほしかったなぁ〜という感じでした。 わりと・・・淡々としてるように見えちゃったの、おふたり共。
出て行くビルを慌てて呼び戻すジョン卿たち・・・。 そして、ついにサリーの再登場!。
ピンクのドレスを着て、ピラピラと綺麗な音とともに登場したサリーは別人のよう。 (ここのお衣装&鬘は、試行錯誤を重ねてらっしゃったようで、何段階にもワケて豪華になってました) ドレスアップしたサリーちゃんは、大人っぽかった。
単にご対面!だけじゃなくて、サリーがビルにかまかけるってぇのが楽しいじゃないですか・・・。 「こんちくしょーてめえぇ〜どこに行ってやっがったんだ」と、突然ランベス調に戻って、ビルらしい愛情表現で幕:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: 。 もうねぇ・・・よっご両人!って掛け声かけたくなる気分よねぇ・・・。 めでたし!めでたし!

「好きな人のために」財産を投げ捨てようとしたビルと、「好きな人のために」レディーに変身した サリーちゃんのふたりの純粋な行動が、心をあったかくするんだろうねぇ・・。
そのあとのフィナーレで、それぞれがウエディングを着て登場するのもヒューヒューだし。 幸せな笑顔をみて、幸せになれる作品ですっ。


ビルの唐沢さん。
天海ビルを見た時にこの作品はビルのテンションでえらくかわってくるなと感じていたのですが、 一定したテンションできっちりと演じてらっしゃってすごいと思う。 客席の空気を読みながら、演じてらっしゃってうまく乗せていただきました。
ただ、印象としては、一途な青年というよりも「硬派な」って言葉が頭に浮かぶ。 すごく真面目な印象。
そりゃ、ビルって決していい加減なやつじゃないからいいのだけど・・・・ なんだか甘い雰囲気に酔えないところがありましたねぇ。愛情表現に日本男児のにおいアリ?
サリーちゃんといるときよりも、ジョン卿やチャールズとのからみの方が自然な感じを受けるのだな。 微妙な感覚なんですけどネ。サリーちゃんを好きなのは絶対的だし、みている最中には特別に気にしてるわけじゃないもの。 でも、帰る道に思い起こすとそんなこと考えちゃう。。ビルでした。

サリーの佳乃ちゃんは、最初はそれこそいっぱいいっぱいでねぇ・・・^^;。必死に舞台を 努めてらした。でも、萎縮した感じはなく、伸びやかさがあって素直なサリーちゃんの出来上がり。 イメージ的には、理知的なものがあったので、もうすこし大人っぽい感じになってしまうのかなと思っていましたが、 素直で元気で以外でした。技術的なことを思うと、やはり大変そうというのが目につきましたが、 役者さんの良し悪しって、半分は見るほうとの相性ですから(笑)、私は彼女の舞台姿が 好ましく思えましたんで、拙くていろいろ言い出すとキリないですが、がんばってぇ〜〜って感じでしょうか^^;。
「だって愛しているんだもの」こんな台詞をさらっと言えちゃうのって素敵だと思った。

初風さんは。。 「くそばばぁ〜」なーんて言われちゃうぐらい、グレイトなおばちゃまだけに怒っている台詞が多い。 それが、しんどそうに聞こえて、この方の好さが出ていない気がしました。違う役をみてみたいなぁ〜〜と。
楽の日の挨拶をされている素の初風さんがとてもおっとりと優しく上品な方だったので、 役の上で超がつくほど高級階級の方に見えなかったので不思議でした。
ウエディングドレス、お似合いでしたよ♪

ダンディーなジョン卿は、公爵夫人に頭があがらない風情にしてはりっぱすぎかも(笑)。
踊っているところも見せていただきましたし・・・酔っ払ってこけちゃうシーンでは、 本当に痛そうで・・・。時折りビル殿が素に戻りそうになっていたので、 マジでコケていたのかも・・。
いつもサリーちゃんに優しいジョン卿でした。
ジャッキー命のジェラルド、本間さんは、やられキャラで(笑)大活躍。なんど床に転がってらっしゃったか・・・。 コミカルな雰囲気は抜群でしたが彼も貴族には見えなかったなぁ〜〜。

16年ぶりですっってきっぱり言い切ったジャッキー涼風。
比べて見るのも面白いかも・・なーんてご本人の大胆な?発言もありましたが、 実際に観ていませんし、ずっとその間のかなめちゃんを見続けているもので、 頭の中に入っているCDからの歌声と直接比べて舞台をみることはなかったです。 それよりも最近の歌声の方が耳に染み付いていて、もう別ものとしての感覚が体に馴染んじゃってますから。
あえて比べりゃ〜そりゃもっ、あの直線的で猪突猛進的な歌声や雰囲気からは全部が柔らかくなってますよねぇ〜〜。
ひらひらと舞う手が優雅で・・お貴族さまのご挨拶が誰よりもお似合いになっていたんじゃないだろうか。
可愛らしいピンクのワンピから、ゴージャスなガウン姿、ブルーグリーンのパーティドレスに爽やかな、 花柄のドレス。乗馬服からとどめは純白のウエディング。見目麗しく・・・楽しませてもらった。 最近よくネット上で、自分のフィギュアを作りませんか?という広告が目に付くが、 自分のは要らないけど・・・ジャッキーならホシイぞぉ〜(あぶないかな^_^;) 。
そして、麗しさ以上に、まあ元気一杯にのびのびと演じる姿。思い切りのよさが気持ちよいったらありしゃない。
いいとこの令嬢ってんで、 いくつぐらいの年齢設定か分りませんが等身大ってわけには行かないはず、お上品にするっていうのと若々しく演じるっていうのも相反する部分があって・・素か?と思わせながらもきっとじっくり作った上のことなんだろな。
いつも楽しそうなかなめちゃんですが、今回は特に・・・それが伝わってきたのも嬉しかった。

お疲れさまでしたっ・・。ありがとぉ〜〜
小悪魔で・・・したたかで・・・華やかでキュートなジャッキーにまた会えるかな。

2003/04/22

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